収集した情報をもとにしたペルソナ設定までの流れ 資料1イメージ大きく2つにカテゴライズされた6つの要素。これを根拠に関連性を考えていく。A+B+C+D+E+Fの足し算では見えてこない切り口から、ペルソナが見えてくる。情報収集リサーチヒアリング+こういう事実がわかった!主たる要素補足的要素BCAEFDペルソナ1ペルソナ2ペルソナ3OKOK×掛け合わせることで見えてくる!×××BECFAD検証1.情報からアイデアの輪郭が見えてくる? 「パッと突然アイデアが降りてきた! という話は、都市伝説のようなもの です。一部の天才を除けば、順序立てて 情報を整理し、十分な検討を重ねて練り上げるのがアイデアです。その方法とはこうです(※下記資料1参照)。 例えば、リサーチとヒアリングで得た情報A・B・C・D・E・F6つの個別情報がある時、いきなり足し算発想はNG。情報のグループ分けをして組合せる掛け算発想で、見える景色が変わります。6つのうち、主たる要素と補足的要素に区分けした結果、前者がA・B・C、後者がD・E・Fだと判明したとし ます。さらに前者と後者で関連付けできる情報を組合せ、[A×D]、[B×E]、[C×F]という3つが抽出できたとすると、これを根拠にストーリー展開していきます。3つの切り口を起点に考えると、販促対象のモノやサービスを最も必要としている(=解決すべき課題がある)人物像、つまりペルソナが浮かんできたら、はいできた!とはなりません。 必ず検証は必要で、遡ってしっくりこない設定は、迷わず排除します。集めた情報を、掛け合わせて解決施策に昇華させ、慎重に検証して判断する、という一連の流れがあってこそ、アイデアが生まれるというのが現実なのです。2.ペルソナが頭の中で勝手に動き始める?! これから販促シナリオを設計しようとしている段階で、まずは、モノやサービスに関する情報をどのような人に届けるのが効果的(つまり、関心を示してくれる、買ってくれる)か、という視点が欠かせません。販促対象のモノやサービスについて、情報発信すべき人物像(ペルソナ)を明確すると、基本情報(属性や名前等)が決まってきます。続いて、そのペルソナが日常生活を送る姿を頭の中で想像し、命が吹き込まれたように生き生きと動き出してくれたら、それは正しい設定である証拠。「こんなライフスタイルかな」「こういう趣味かもしれない」「家族で過ごす時間を大事にしてそう」等々、浮かんだイメージを挙げていきます。そうして設定できたペルソナには、とことん付き合ってもらいます。そのペルソナが解決したいこと、そこから得る幸せとは?という課題の芽から、共感ポイントが見えてき ます。関連キーワードからは、そのペルソナに「効く」コピーやアプローチ方法のヒントまで!ちなみに、ざっくりしたペルソナ設定だと、確実に行き詰ります。 BtoBでもBtoCでも同様です。例えばBtoCの例で、同じ年代の女性でも、既婚か未婚か、働き方のスタイル、居住エリア、好きなブランド等々、ライフスタイルの詳細に踏み込んでおかないリサーチとヒアリングを経て集めた情報から、「必要な情報→価値ある情報→活用可能な情報と、段階的に凝縮していくことでアイデアとなります。前回の記事について、「イメージがある程度見えている段階では、ヒアリングは、互いのモヤモヤした部分を取り除く、答え合わせ的なものに思えました」との意見もいただきました。企画目的は販促での成果ですから、脈絡のない単発的アクションを実施する発想ではなく、目指すゴールに向かってストーリーを書き上げるイメージです。その主役は、ペルソナとして明確にする必要があります。「答え合わせ」をしながら、主役がはっきりしたところから課題解決のストーリーが動き出します。8Idea4U vol.522020 Julyコミュニケーション・プランニング発想って?❹課題解決のためのプランニング思考はペルソナを活用したシナリオ設計に着地する
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