idea4u_vol52
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具体的にイメージできるように、イメージできる最低限の属性を示したものです。この4つのパターンを基準にして、例えば、実際のビジネスに落とし込む際は、さらに独自の条件を反映させたペルソナを想定した上で、シナリオづくりを進めていくことになります。4つのペルソナ 分野別&目的別利用者像資料A本気度MAX 知識限界チャレンジャー1進さん 65歳/無職(元サラリーマン:年金生活者)自分至上最高に夢中 無邪気な表現者3清さん 70歳/自営業者(実質的には後継者に引継済)憧れを原動力に 自分磨きで夢追い人2悦子さん 66歳/専業主婦(会社勤め経験あり)イメージ自身と向き合う 心静かに佇む探求者4勝子さん 73歳/専業主婦(働いた経験ほとんどなし)さまざまな「学び」に関心を持つシニアが増加中!  近年、「人生100年時代」と言われ、長い老後をどう過ごすのかの議論が盛ん です。現役をリタイアした後が長くなることで、「もう一つこれからできることを探そう」「これまでできなかったことをやる良い機会」と言う方も増加中です。「学び」というと、学生や若い年代をイメージする方がほとんどだったはず。ただ、最近は社会人のリカレント教育(学び直し)の動きもあり、大人の「学び」も一般化されつつあります。さらにシニアが、生きがい感覚で「学び」に関心を持つ時代を迎えました。「学び」という言葉の定義も大きく変容し、学生のような「学習」でないところも特徴です。また、生きがいにつながるのは同じでも、本格的な資格取得から、いわゆる習い事的なものまで、「学び」の形は様々です。すでに拡大路線?シニアが求める「学び」あれこれ  わかりやすい例で言うと、美術館や博物館で行われる、学芸員や外部の専門家による講座の参加者は、シニア世代が中心ですね。テーマによる男女比の違いはあっても、平日は特に顕著です。その多くが、熱心にメモを取る姿からわかるように学びの意欲は非常に高いのです。これはほんの一例ですが、シニアが興味を持つ「学び」パターンは、大きく4方向に分類することができます。 1資格取得のように試験対策が必要な本格的なレベルの学び、2長年憧れを抱きつつ実践できなかった夢をかなえるための学び、3好きでやっていたものの中断していることをもう一度やり直すための学び、4今だからこそ自分と向き合う手段としての学び、といったところです。シニアが学びたい気持ちになる切り口は、それまで歩んできた人生や価値観、自らの自己実現イメージによって、マトリックス的に果てしなく細かく散らばっているような印象です。それぞれの「学び」の分類別注目ポイントとは?  1は、一生学び続けることで自らを高めたい欲求が強く、経済的にも比較的ゆとりがある方が中心でしょう。高度な資格取得を目的にしたり、中には、リタイア後に大学院進学まで希望する方もいらっしゃるものの、全体から言えば少数派。2は、ちょっとしたチャレンジカテゴリーです。度合いも基準も人それぞれですが、今まで踏み切れなかったことに挑むという共通項があります。スポーツや英語、料理など、「今さら習うなんて…」という気持ちから解放され「始めるのに遅すぎることなんてない!」と一歩踏み出せたら、さらに視界が広がっていきます。3は、ライフステージの中で、他を優先する ため封印していた趣味だけに、いったん リスタートすると夢中になりやすいのも特徴でしょう。「学び」だけでなく「趣味」感覚が加わるからでしょうか。4は、自らの人生を振り返り「ココが苦手」と自覚していることの克服、解決が動機になりますが、やはり成果がわかりやすいものほど長く続くようです。学びだけでないコミュニケーションの「場」として  こうした当事者の方とお話をして、見えてきたことがあります。4種類の中で上記2に分類される方ですが、シSILVER LAB「アクティブシニア」ホントのところvol.9 シニア×学び4Idea4U vol.522020 July

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