SDGs(持続可能な開発目標)がビジネスでも重要視される今、独自の方法を 実践する企業がある。■玩具パーツの3Dデータを公開 フランスの3Dプリンタのメーカーが おもちゃのパーツのデザインデータを公開するサービスを始めた。 おもちゃは家電製品と違って修理されることは少なく、フランスでは毎年4000万個以上が捨てられている。 その理由の多くはパーツの破損であることから、同社は過去40年間で売れたおもちゃの壊れやすいパーツのデザインデータを100個以上作成して特設サイトでデータを無料で公開した。 3Dプリンタを持っていない人は同社のネット上コミュニティで、誰かにプリントを依頼できる。 これによって捨てられるおもちゃは減るだろう。■スマホをリサイクルする電話会社 チリの携帯電話会社は不要になったスマートフォンをリサイクルするための回収ボックスを街頭に設置した。 日本でも行われている携帯端末に含まれる鉱物のリサイクルと違って、部品も再利用される。写真撮影用のライトやラジオ収録用のマイクなど、元々の機能をそのまま活かして、新たな道具として蘇らせる。 このプロジェクトによって、15万台 以上のスマートフォンが生まれ変わり、 SDGsを意識して会社をPR主役は君だ!企業の注目度アップ作戦■ARでアイドル気分 大手清涼飲料水メーカーがタイで音楽が好きでデジタルネイティブの若者をターゲットにしたキャンペーンでAR機能を利用した。 EDMやヒップホップなど4つのジャン ルから人気の楽曲を、カラオケで歌え るコンテンツを制作。同社製品の缶のQRコードをスマホで読み取るとFacebookメッセンジャーの動画チャットが起動し、そのカラオケ動画が送られてくる。スタートしてカメラ で自撮りすると、画面にはアーティストの髪型や衣装と合成された自分の顔が映る。15秒の短い動画だが音楽 好きな若者にウケて、1週間で30万の エンゲージメントを獲得し、売り上げも 113%アップした。■ドライブスルーでCM制作 SNSや中古車販売サイトで自分の車を販売する人のために、オランダの保険会社がクルマに乗ったままCM撮影ができるドライブスルーを開設した。 入り口で、セレブ風、アウトドア風などCMの雰囲気を選択し、プロの設備とスタッフが待つスタジオに入って愛車を撮影。声優によるナレーションも入る。 完成した動画は出口のタッチパネルでダウンロードし、SNSや販売サイト上で使用できる。 動画の最後にはこの保険会社のメッセージ字幕と社名が入るので、同社の20トン以上もの廃棄物を減らすことに成功した。CMにもなる。 同社の売上は10%増加し、4000万以上のインプレッションを獲得することができた。6Idea4U vol.512020 Mayプロモーション集客・販促ヒント100選!!
元のページ ../index.html#6