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4つのペルソナ 対策&目的別利用者像/リサーチから見えた事実からの流れ資料B■シルバ―ラボでは、独自の視点でシニアをカテゴライズし、傾向を割り出していわゆるペルソナ、つまりサービスや商品(ここでは健康管理)の典型的なユーザー像を想定します。(P4資料A参照) ■これの概要をまとめたシートがこちらです。この分類をベースに、実際には健康管理の種類による特性によってさらに絞り込んだり、ペルソナを細かく設定したりしながら販促のシナリオづくりをすることで、より現状に沿った施策が可能になります。 【例】 退職後にジム通いするようになった/一度病気をしてから食事の改善も実行中/簡単な家庭菜園を始めて楽しんでいる/夫婦でウォーキングに目覚めた/ハーフマラソンに出て完走した/定期的に人間ドックに行っている/早寝早起きで規則正しい生活/質の良い睡眠のためには寝具にこだわる/時々ラジオ体操、時々犬の散歩、ガーデニング/健康は体の中からなので料理の素材や味付けもヘルシー志向/昔ながらの手作りの味を見直したシニアの健康管理に関して、あくまでもアクティブシニアの予防側面に着目。日常的な体のケアという意味で、体力作り、健康食品、一般食品をめぐる等身大の消費者像に迫ってみました。イメージ動機能の衰えに対して敏感です。以前、アクティブシニアの代表のような方から、マラソン大会で「去年まで平気だったのに、今回つらいのがショックだった」という話を聞いた時、「そのペースで完走できるなら十分では?」と思ったのですが、本人の感じ方なので仕方ありません。若い頃から運動習慣のある方は、過去の記憶と照らし合わせて体調コントロールできますが、シニア世代になってから急に運動する場合は、これまた要注意というお話です。「健康のために運動を始めます!」と張り切りすぎて怪我をした、筋を痛めた、という失敗談もしばしば。もちろん、一度こういう経験をすると慎重になるため「スポーツジムに通って、スタッフからアドバイスを受けたい」というニーズも生まれます。食事面でもそうですが、思い込みで「急激に」「極端に」突き進むのは危険です。言い換えると、素人ではなかなか対処できないところにビジネスが入りこむ余地がある、ということですね。実はコミュニケーション度合いが健康にも影響?  シニア世代の方々と話していて、気付いたことがあります。健康意識へのモチベーションは、元々のライフスタイルに大きく左右されるのは確かですが、もうひとつ影響を与えているかもしれない要素があります。それは、日頃からどれだけ人とコミュニケーションをとっているか、ということ。家族と同居、一人暮らしに関わらず、積極的に外に出向いて人との関りを持とうとする、自らコミュニケーションをとろうとする姿勢が適切な情報収集・情報交換につながり、正しい判断の近道になっているのでは?という予測です。仲間同士で、「こういうのが体にいい」という肌感覚も含め、情報共有の大切さを実感します。コミュニケーション上手なシニア世代は、「運動=体を動かすこと」への解釈は実にしなやかです。無理してスポーツを始めたりせず、趣味の家庭菜園やガーデニング、犬の散歩、ウォーキング等を組み合わせて、バランスよく体を動かしておられる気がします。健康管理の問題は、実は、日常の趣味・習慣をはじめとするライフスタイルの結晶なのだということですね。ココに注目! 今回の健康管理については、アクティブシニアの日常的視点として、運動と食事という、2方向から考えてみました。情報発信量の増加に伴って健康意識が高まる中、どんな目標に向け、どんな対応が必要か、という切り口でセグメントすることで、等身大の消費者像が見えてきました。健康は、生き方と直結する問題だけに、求める達成感も様々です。価値観の多様化により、個々の「こうありたい」にマッチした商品やサービスの分化が進むので、その数だけチャンスがありますね。 (シルバーラボ/株式会社フジプラス)まとめ■ 世界的な情勢も含め、これほど健康の大切さに注目が集まっている時代はない!■ 前提として、健康管理には食事と運動の両方をバランス良く、という意識付けが大事。■ シニア層に対しては特に、不安をあおるような表現にならないよう細心の注意が必要。なお、ここで紹介しているシニア×健康管理についての4つのペルソナを解説した資料もご用意しています。どういう内容なのか一度見てみたい、詳しく知りたい!という方は、シルバーラボのブログから、ご請求ください。その他、質問等ございましたら、併せてご記入ください。5Idea4U vol.512020 May

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