idea4u_vol50
7/12

■人気選手が質問に回答 昨年1月、世界的シューズメーカーが、 ボタンでシューズの締め付けを調整し、 足の形に合わせてフィットする革新的なバスケットシューズを発表。その先行販売も革新的な手法が採られた。 同社がサポートするプロバスケットボール選手2名が出場する試合の最中に、スマホアプリやスマートスピーカーなどのAIアシストでこのシューズについて質問をすると予約できる。質問は彼らが動画で答えてくれる。事前に撮影しておいた想定質問に答えた動画で、質問に合わせて再生されるので、本当に話しているようだ。 インプレッションは5100万件に達し、靴は6分で完売した。■スーパーボウルCMについて投稿 全米が注目するアメフト・スーパーボウルのテレビ中継は毎年、多くのCMが放送される。そこにオンライン・カーディーラーが目をつけた。 自動車のCMが流れると、その映像を一人の女性が真似した動画を投稿したり、自動車に関する紹介ページをアップしたりと、40人のスタッフがリアルタイムにツイート。他業種のCMでも、クルマが映るとその車種を紹介した。 映像の再生回数は2700万回、関連ツイートは97万回にのぼり、WEBサイトの訪問者数が42.9%上昇した。なお、同社はスーパーボウルにCMを出していない。■チャットボットで値引き交渉 インドのネットショップサイト会社がオンラインショッピングでも実店舗と同じように値段交渉ができるAI機能を開発した。ユーザーがスマホなどでディスカウントしてほしいと話しかけると、チャットボットで値引き額を答えてくれる。 言い方によって対応が変わる。「少しお安くしてもらえませんか?」と丁寧に頼むと気前よく値引いてくれるが、高圧的な言い方だとなかなか安くしてくれない。実際に交渉しているかのようで楽しい。 年に1度のバーゲンセールで利用できるようにしたところ人気を博し、チャットボットを通じた売り上げは■使えないワードに似た言葉を募集 サッカーのワールドカップは公式スポンサーのみが「ワールドカップ」と表記できる。スポンサーでない大手菓子メーカーはフィリピンでこれを逆手に取るキャンペーンを行った。 同社はTwitterでWorld CupFinalsに 似た“World 〇〇 Finals”というフレーズ を募集。WorldCat Finals、World Clap Finals、World Map Finalsなど、あらゆるFinalsが寄せられた。 同社はそのフレーズから連想されるイラストを入れたポスターを制作して返信。ユーザーはそれをリツイートし、Twitterはポスターで溢れた。さらに、同社はそのポスターに商品名を入れて、スポーツバーや街中に貼り出して、123万ドルに達した。ネットでも街頭でも注目を集めた。AIで答えるマーケティングスポンサーでないのにスポーツイベントでツイート7Idea4U vol.502020 March

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る