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具体的にイメージできるように、イメージできる最低限の属性を示したものです。この4つのパターンを基準にして、例えば、実際のビジネスに落とし込む際は、さらに独自の条件を反映させたペルソナを想定した上で、シナリオづくりを進めていくことになります。4つのペルソナ/対策&目的別利用者像資料A女ゴコロは永久 アンチエイジング派1良子さん 65歳/専業主婦(夫は会社経営で現役)目立つところに敏感 ”対処療法”型3和子さん 68歳/パート勤務(知人のお店で)無理なくケアする メリハリ消費型2節子さん 72歳/主婦(かつて有職60歳で退職)イメージ基本は健康 内側からの美しさ追求4啓子さん 70歳/専業主婦+α(自宅開業の自営業)「美容ケア=若い女性の関心事」ではない! 以前なら、デパートの化粧品売り場や、話題の美容院、エステサロンと言えば、若い女性が対象イメージだったかもしれません。「外見に気を遣い、キレイのためにお金を使うのは若い女性」という、バイアスのかかった「常識」前提のプロモーションも多かったように思います。ところが、最近は事情が異なります。例えばカウンセリング化粧品のカウンターで見かける女性の年齢層も様々。年齢なりのお肌のお手入れやメイク方法を知るために、積極的に行動するおしゃれ感度の高いシニア女性が増えた、ということでしょう。キラキラした瞳で化粧品を眺める彼女たちの姿を見かけるたび、変化を実感します。「なるほどそんなきっかけもある!」という気付き 大阪・梅田の地下街を歩いていた時のこと。60代後半かと思われる女性2人が、エステについて語っておられま した。一方の女性が、カタログギフトのチケットで、高級ホテル内エステサロンに行って気に入ったのがきっかけで、頻繁に通うようになったそう。「ちゃんとしたエステは、私たちの年代こそが行くべき」と。よほど満足度も高かったのでしょう。シニア女性は、一度納得するとリピーターになりやすく、さらに家族や友人にすすめることも多いようです。口コミによる隠れたインフルエンサーになり得る存在です。シニア女性の気持ちに寄り添うサービスや商品は、適正に提供されれば、リピート買い、指名買いに直結する可能性が高いということでしょう。加齢由来のコンプレックス解消という視点 お肌ケアやヘアケアを始め、ネイルケア、フットケア、さらに体の内側からキレイを目指すインナービューティーまで、美容という言葉が示すカテゴリーは、年々拡大中です。特に通販ではストレートな、つまり「指摘されるとドキッとするキーワード」からのアプローチが多く見受けられますね。お肌のハリがなくなった、目元口元のシワが気になる、髪の毛のコシがなくトップにボリュームがない、という具体的な加齢現象への問題解決型商品は、日頃から気にしている方々にとっては、解決の切り札になるかも、という気持ちから無視できません。日々溢れ出る膨大な情報か ら、「価値ある情報」を見つけるのは大変 です。ただし、特にシニア女性への伝え方は、過激さよりやさしさが肝心です。思いやりをもって提案すれば、「これを探してた!」という運命を感じてもらえるはず!愛される商品・サービスは、そういう仕掛けあってこそなのです。「どうありたいか」の違いが感動ポイントの違い いくら美意識の高まりがあるとは言え、「アンチエイジングと名の付くも のは、エステでも何でもやりたい」とい う方ばかりではありません。ただ実際は、無理のない範囲でケアしたり、気になる箇所に絞って対処というケースが多数派でしょう。美容ケア全般を極めるには経済力も必要ですし、モチベーション維持も一苦労。以前、60代前半SILVER LAB「アクティブシニア」ホントのところvol.7 シニア×美容ケア4Idea4U vol.502020 March

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