idea4u_vol49
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具体的にイメージできるように、イメージできる最低限の属性を示したものです。この6つのパターンを基準にして、例えば、実際のビジネスに落とし込む際は、さらに独自の条件を反映させたペルソナを想定した上で、シナリオづくりを進めていくことになります。 6つのペルソナ/ベネフィット別利用者像資料Aゆったりステイで 旅慣れ上級者編1勝さん 73歳/無職(元会社経営者)アートも音楽も 本場の感動体験派3節子さん 66歳/専業主婦(元教員→退職)たまには海外満喫 夫婦で共に行動派2博さん 70歳/無職(元サラリーマン)イメージ旅行の仕切りも支払いも! ボスじいじ4清さん 68歳/自営業一人参加OKツアーで 快適おひとり様5恵子さん 67歳/専業主婦+α(退職後自宅起業)好きな英語に再挑戦! 語学留学シニア6久美子さん 65歳/専業主婦+α(自営業手伝い)海外旅行は、まさに非日常体験の極み! 前回、シニア×旅行を語る際に国内も海外もひとまとめに語る無謀さに気付いた、という話をしました。非日常度の違いによって、同じ旅行でも大きな違いがあるからです。今回は、どんな満足感を得るための海外旅行なのか、という視点からアプローチします。シニア層でも、すでに海外渡航歴がかなり多く、「旅先で、次はどこに行こうかなと思ってしまうほど海外旅行が好き!」(直接伺った実話)というリピーターの方と、「一度は行っておきたいと思って、夫婦でハワイに行ってきた」という方とでは、思い入れ度合いや目的、現地での過ごし方に至るまで何もかもが違うでしょう。旅先で何をしたいのか、どう満足したいのか、そしてその体験をだれと共有したいのか(ひとりを望まれる場合もありますが)、いずれの場合も、シニア層の場合は特に「治安面での安心感」が必須です。非日常体験が醍醐味とはいえ、さすがに変なドキドキ感は望みませんから。海外版「ゆったり」「のんびり」な過ごし方は? 今のシニア層が現役世代だった頃は、まだまだ「男性はがむしゃらに働き、女性は家庭を守る」という価値観が中心で、長期休暇をとって行く海外旅行は、ごくまれだったはずです。よって、リタイアして時間に余裕ができてから、夫婦水入らずで海外旅行!という考えも自然な流れですね。近年ぐっと身近になった海外クルーズが、シニア層に人気なのも納得です。寄港地近くまで飛行機で飛んでから船に乗り込む合理的な(?)フライ&クルーズなど、多様化も 一因でしょう。母娘旅の海外旅行版も、 注目パターンです。かつて参加したツアーで目にした、旅慣れ母娘の行動は「なるほど!」の連続でした。ディナーの席で、60代後半らしき母親に、30代半ばの娘さんが小さなボトルを手渡しました。「ちょっとお行儀悪いけど、お肉の味が薄い時にはいつもこれなの」と、しょうゆベースのステーキソースを手に持ち、にっこり。「シニア母+オトナ娘」の組み合わせは旅慣れた方が多く、彼女たちの心に響くサービスを考えてみるのもひとつかと思います。海外版「ワクワク+ 思い出づくり」が目的なら? 一方で、海外旅行の経験値が高くはないものの、好奇心旺盛なシニアはどういうスタイルになるのでしょう。例えばこんなケースです。元々スポーツ好きのご夫婦は、気持ちも若々しく、初めてのことも積極的に楽しめる行動派。観光地を巡り、ご当地グルメを楽しみ、写真をSNSに投稿して仲間からのコメントへの返答も抜かりなく!最近、60代半ばの年代で増えつつあるタイプです。 また、全体から見ると数的には限られますが、3世代海外旅行の鍵を握る「ボスじいじ」の存在感も見逃せません。3世代海外旅行経験者に伺うと、息子夫婦と孫、娘夫婦と孫、のいずれかによって、決定プロセスがかなり違うようです。ただ、主に「じいじ」の孫かわSILVER LAB「アクティブシニア」ホントのところvol.6 シニア×海外旅行4Idea4U vol.492020 January

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