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■ビールのサブスクリプション 今年6月、日本のビールメーカーの子会社でクラフトビールを製造する会社が、東京・銀座に直営店をオープンさせた。この店で始めたビールのサブスクリプション・サービスが話題となっている。 月額2,496円(税込)で平日のみ1日1杯のクラフトビールが飲める。対象は、店舗で提供されている17種類のクラフトビールで、銘柄は日によって変わる。実施期間は2020年秋まで。通常価格は1杯500円だから月5回来店すれば元が取れる。そのため、来店頻度が増え、さらにビールのおかわりを注文すると考えられるので、売上増に繋がると期待されている。■無人の古本屋 東京・三鷹の商店街にある古本屋。24時間営業だが、店員のいない無人店舗だ。 支払いはガチャガチャ。お金を入れて回すと、持ち帰り用のビニール袋が入ったカプセルが出てくる。袋は300円用と500円用の2種類あり、本の値段も300円か500円どちらかなので、お客さんは袋の値段に合わせて欲しい本を持ち帰る。お客さんがいらなくなった本を置いていくこともある。 店員がいないから人件費はゼロ、ガチャガチャだから電気を使わず、光熱費は月に450円ほど。オープンから5年以上続き、密かな人気店になっている。■自撮り用反転ラベルのビール インスタグラムに自撮り画像をアップすると左右が反転していることが気にかかる。それはユーザーだけでなく、写っている商品のメーカーも同じこと。せっかくインスタに写って大勢の人が見るのに、宣伝の機会が台無しになってしまう。 そこで、ペルーのビール会社がインスタの自撮り用にロゴを左右反転させたラベルのビールを販売。それを専用ハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿するように呼びかけた。 すると、“逆転の発想”がウケて、発売当日に1万件以上が投稿され、ハッシュタグはトレンド入り。インプレッションは700万にも上った。■入場料1,500円の書店 東京・六本木にある入場料1,500円の書店が大盛況している。 受付で入場料1,500円を払うと入館バッジを渡され、営業時間の朝9時から夜11時まで何時間でも滞在できる。 店内には人文科学、自然科学、アートなどのジャンルが約3万冊も揃っている。本棚に並べられた本はサイズも出版社もすべてバラバラ。知らなかった本との思いもよらない出会いができると好評だ。もちろん気に入った本は購入できる。 店内はソファがあって、ゆっくりくつろぎながら本を読める。喫茶室ではコーヒー、煎茶が飲み放題。別料金でビール、軽食(牛ほほ肉のハヤシライスなど)もあり、本を読みながら食事も楽しめる。売上減少傾向のビールの販売戦略ネット時代でも人が集まる本屋MondayFridayWednesdayBOOK STOREBOOK STORE7Idea4U vol.482019 November

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