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6つのペルソナ 目的+シーン基準の利用者像 /リサーチから見えた事実からの流れ資料B■ シルバ―ラボでは、独自の視点でシニアをカテゴライズし、傾向を割り出していわゆるペルソナ、つまりサービスや商品(ここでは外食)の典型的なユーザー像を想定します。(P10資料A参照) ■ これの概要をまとめたシートがこちらです。この分類をベースに、実際には外食の種類による特性によってさらに絞り込んだり、ペルソナを細かく設定したりしながら販促のシナリオづくりをすることで、より現状に沿った施策が可能になります。 【例】 ミシュランレストラン通いが趣味/本当に価値のあるものならお金をかけてでも食べる/同窓会用にある程度キャパのある店があれば/和食や中華の個室が落ち着けるので好み/女性同士でおしゃべりしながらおいしいもの/孫と一緒でも周りに気兼ねしない雰囲気/安くて便利でお腹がいっぱいになればいい/女性1人でも入りやすい作りだとうれしいライフスタイルの多様化を受け、同じシニア世代でも外食に求めるものも様々。目的+シーン基準の利用者像を考えてみます。イメージがるグループを見かけたことも。また、チェーン店の定食屋さんでは、一人ごはんを満喫するシニア女性姿もちらほら。いずれの場合も、もともと好きだったことの延長で、変わらず自由に楽しんでいるシニアが増えている証拠です。外食が非日常だった世代からのシフト こんな話もあります。知り合いの80代女性によると、その方にとって外食という言葉から連想されるのは、かつては「おしゃれしてレストランに行く」という非日常風景だったそうです。確かに、ハネムーンにも男性はスーツで女性はワンピース、だった世代にとっては、現代と比べ物にならないほど日常と非日常、ハレとケの区別がはっきりしていました。ところが、この世代と、今の70歳前後の方との間には大きな違いがあるのです。それは、男女共にジーンズをはいたり、ハンバーガーを食べ始めた世代だということ。自分なりのこだわりを持って人生を歩んできて、周囲から「シニア」とくくられる年齢になっても、例えば今話題のフルーツサンドとカプチーノのセットを楽しむことは、これまでのこだわりの延長線上にある「普通」のアレンジ版のようなものなのです。これまでの型にはまらないからと言って、特別視するのは大きな誤解のもとですね。こうして、「シニア」と呼ばれる方々の価値観も少しずつ変化し、いつしか従来の価値観からの大転換を牽引していくのでしょう。人との関わり方で外食スタイルも変化する 従来のシニアとは明らかに違うライフスタイルを確立したシニアは、知識欲や社会と関わっていたい思いが旺盛であるがゆえに、年齢に関係なく新しい習い事を始める方も多く、いわゆる生涯学習という考え方も定着しています。これをきっかけに、年を重ねてからでも新たな人付き合いが増え、一緒に外食する機会にもつながり、シーンが多様化すればするほど、外食の幅広いバリエーションが必要となってきそうです。家族構成にとどまらず、人とのコミュニケーションに積極的かどうかで、外食のとらえ方にも差が生じてくるのだと思います。意外とシンプルな法則がここにありました。一人でも、だれかと一緒でも、食事をして笑顔になれる場所であり時間である、という基準で選ぶシニアが増えると良いですね。ココに注目! 今回取り上げた外食については、シニアのライフスタイルや価値観の変化をヒントに、目的やシーン基準でセグメントすることで、これまでイメージしてこなかったような、実に幅広い利用者像が浮き彫りになりました。シニアだからこうだろう、の勝手な思い込みは、外食に関しても大いに裏切られることになります。日々暮らしていく中で、特に「食」カテゴリーに対する姿勢と、食べることで解決されること、という観点から紐解いていくと、これまで気付かなかったストーリーにたどり着きました。 (シルバーラボ/株式会社フジプラス)まとめ■ シニアの外食傾向は、ライフスタイルの変化に伴って多様化の一途。■ 上目的に応じて、食べることに付随する価値を重視する「コト消費」傾向あり。■ 日常的に家族や友人・仲間とどう関わっているかが、外食の嗜好に影響。なお、ここで紹介しているシニア×外食についての6つのペルソナを解説した資料もご用意しています。どういう内容なのか一度見てみたい、詳しく知りたい!という方は、 シルバーラボのブログから、ご請求ください。その他、質問等ございましたら、併せてご記入ください。11Idea4U vol.472019 September

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