idea4u_vol47
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具体的にイメージできるように、イメージできる最低限の属性を示したものです。この6つのパターンを基準にして、例えば、実際のビジネスに落とし込む際は、さらに独自の条件を反映させたペルソナを想定した上で、シナリオづくりを進めていくことになります。6つのペルソナ/目的+シーン基準の利用者像資料A趣味で職を極めた 好奇心旺盛グルマン1隆さん 65歳/会社経営者いくつになっても おしゃべり女子会3美代子さん 70歳/専業主婦(有職60歳で退職)同世代で集まる 飲み&打ち合わせお世話役2稔さん 67歳/無職(元サラリーマン)孫育て協力 〝ばあば〟の孫連れランチ4順子さん 68歳/専業主婦(かつてパート勤め)コスパ&時短で サッとかき込み派5博さん 67歳/無職(65歳で退職:年金生活)ひとりで満喫 ゆったりお外ごはん派6由美子さん 65歳/自営業(自宅開業)+主婦イメージシニアにとっての外食も実にさまざま シニアが外食するシーンと聞いて、どんなイメージを持ちますか。「シニアでもいろんな方がいらっしゃるわけだから、イメージって言われてもパッと思い浮かばないでしょう」と思った方、はい、それも正解です。何事も、先入観なく考えることが大切ですから。定期的に「またあの和食屋さんに食べに行く?」という話から始まる外食もあれば、「あのお店は有名シェフがオーナーだそうよ」とワクワクしながら初めて出かける外食もあり、はたまた「とりあえずこの隙間時間にササッと食べれるものなら何でもいいわ」という都合優先の外食まで、実にさまざまです。だれと、何の目的で、どんなタイミングで、何を食べるかのバリエーションは、シニアだからといって若い世代とそう大きな違いはないように思えます。むしろ、若い世代よりも、おいしいものへの関心が高いシニアも。そうです、ここでも年齢よりも、ライフスタイルなのです。 外食も時には「コト」消費になり得る  別の観点から見ると、例えば、先のデパートの回でふれた、デパート上層階のレストラン街がシニアでにぎわっている件でこんな話も。食事の楽しみは当然として、「仲良しの〇〇さんと一緒に、評判のフレンチを食べる時間が好き」、「たまにおしゃれな空間で、ちょっと贅沢するのが気分転換」という体験を求めるケースが多いのです。知り合いのスイーツ好き60代ご夫婦は、ホテルのパティスリー巡りが趣味で、ケーキを食べながら「フルーツの質が違うね」「生クリームの甘さがちょうどいいわ」と話も弾むそうです。また、最近のシニアは、いろんなタイプのお店を利用されていて、趣味や習い事の仲間と、カフェでサンドイッチを片手に会話が弾むという方々も。カジュアルタイプのステーキ店で、シニア男性も珍しくありません。こうしたシーンを目にするたびに、「私たちも本当は、こういう楽しみ方が好きなんですよ!知ってました?」と問い正されているような気がします。よくよく考えると実は合理的な現象? 一方、とにかく素早く食事できること、コスパ優先のシニアも当然いらっしゃいます。ゆったり時間をかけるのを好むとは限らず、カウンターで丼ものをさっと食べるのが好きだったり、お孫さんの子守りを頼まれた″おばあちゃん″がファミレスを選ぶこともあるでしょう。その店にたどり着く理由は複数あれど、そこで食べる合理性には共通項があるわけです。 最近はファストフード店でも、店舗によってはシニア世代のお客さんも多く見受けられます。若い頃からハンバーガーを食べ慣れている世代がシニアになり、抵抗感もないのでしょう。大人ターゲットのこだわりハンバーガー店でビールを飲みながら、何かの打ち上げで盛り上SILVER LAB「アクティブシニア」ホントのところvol.4 シニア×外食10Idea4U vol.472019 September

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