idea4u_vol46
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フォント選びの4つの基準解説②主なフォントの種類と役割解説①旅行内容:「有名スポットを巡る万人向けツアー」● 細字はモダン、太字は力強さを与える● 視認性や可読性が高い北海道 大満足の旅ゴシック体旅行内容:「富裕層向けのこだわりツアー」● 信頼感や高級感を感じさせる● 和のイメージ北海道 大満足の旅明朝体旅行内容:「ファミリーで楽しむお得ツアー」● ポップでやわらかいイメージ● 楽しく可愛らしいイメージ北海道 大満足の旅丸ゴシック体● 歴史や伝統を感じさせる旅行内容:「海の幸を味わうシニア向けツアー」北海道 大満足の旅楷書体見つけやすく目立つフォントを選ぶ際の基準認識しやすい!視認性1似た字と区別しやすい、読み間違いを防止するフォントを選ぶ際の基準誤読が少ない!判読性2長文を疲れることなくスムーズに読んでもらうためのフォントを選ぶ際の基準読み進めやすい!可読性3媒体との整合性や美しさ、商品特性にマッチしたフォントを選ぶ際の基準商品・雰囲気にマッチ!デザイン性4現場からデザインの見やすさ、わかりやすさを追求!情報を効果的に伝えるためのフォントの選び方フォントを変えるだけで同じ言葉でも印象は大きく変わる 巷にあふれる様々なフォント。皆さんがお持ちのパソコンにも実にたくさん の種類が入っていると思います。これを日本語のフォントに限定して大別すると、「明朝体」「ゴシック体」「丸ゴシック体」「楷書体」の4つに分類できます。いずれも使い慣れているとは思いますが、同じ文章や言葉でも、フォント次第で情報を受け取る側の印象は大きく変わってきます。解説①をご覧ください。同じ「北海道 大満足の旅」という旅行パンフレットのタイトルですが、明朝体なら“高級”に、ゴシック体なら“割安”に感じられます。瞬間的に伝えたいなら「視認性」長文を読んでもらうなら「可読性」 私たちデザインの現場には、フォントを選ぶ際の基準というものがあります。解説②にある4つがそれです。「視認性」は瞬間的に認識できるものを選ぶ際に、「判読性」は誤読を防ぎたい情報訴求の時に、「可読性」は長文でも読みやすいもの選ぶ際の基準となります。「デザイン 性」は商品の内容にマッチしているものを選ぶという点で、先ほどの北海道旅行の事例が当てはまります。 どの基準を優先させるかは、媒体や言葉、文章の目的・役割によって変わります。ビジネスの現場で言えば、瞬間的に理解してもらう必要のあるプレゼン用のパワーポイントスライドには視認性と判読性に優れたフォントを、長文になるレポートや報告書のワード文書であれば、可読性に秀でたものが適しているでしょう。 P9の解説③に例を挙げました。一枚のポスターの中にいくつかの言葉、文章があり、それぞれが異なるフォントで表現されています。言葉、文章の目的に応じて4つの基準をもとにフォントが使い分けられているのが、おわかりいただけるかと思います。リードコピーと呼ばれる長文が、タイトルで使われているような個性的なフォントだったら、読み進めるのが辛くなります。一方デザインを構築する上で最も重要な要素の一つ、それが文字です。文字は情報伝達役として極めて大きな存在ですが、その文字をより効果な伝達役にするためには、フォント(書体)の選び方が重要になります。その選択の良し悪しによっては、企業や商品の価値を左右します。今回はフォントに焦点を当て、その役割から効果的な選び方まで、事例を交えながら解説していきたいと思います。8Idea4U vol.462019 July

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