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■ユーチューバーとタイアップ アメリカのパソコンメーカーが、パソコン、カメラなどを批評するレビュー系のユーチューバーと5回連続のタイアップ企画を行った。 動画ではタイアップであることを明示した上、製品を使った感想を述べる。内容は原則自由で、ゲーミングパソコンでゲームをせずに、その高い処理能力で動画編集ができるか試した。スマホよりノートパソコンの良い点を説明して商品のレビューをしない場合もあった。 内容が企業側の望むものとは限らないがCMとは違う面白さがあって、一つのマーケティング手法になりつつある。■セーヌ川でファッションショー フランスのファッションブランドが多くの人の眼に触れるファッションショーを開催している。 2018年9月に開催したショーの会場は、 パリ市内を流れるセーヌ川。水上に全長60mのキャットウォークを設置し、数千人のパリ市民を招待した。そして、Face bookとInstagramでライブ配信した。 2017年の会場はシャンゼリゼ通り。ライブストリーミングは18億のインプレッション、5,000万のエンゲージメントを獲得した。 同社では、このファッションショーが、 普段目にすることがない人がブランドを知るきっかけになることを期待している。■デジタルサイネージで上映 日本の自動車メーカーがフィンランドで行なった新車プロモーションでもインフルエンサーとタイアップした。 国内で人気の若いインスタグラマー2人に、ヘルシンキ市内で新車を試乗してその特徴や感想を語ってもらい、その模様をインスタライブで配信した。 それだけでは彼らのフォロワーしか動画を見ないから、同社はヘルシンキの屋外ディスプレイ45台でその動画を上映して、大勢の人の目にも触れるようにした。 その結果、インスタライブのインプレッションは120万、新車のWEBサイト訪問者数は1149%増を記録した。■スニーカーを画像SNSで紹介 アメリカのスポーツ用品メーカーはターゲットに合せてSNSを使い分けている。 新作デザインのスニーカーのPRでは、若者に人気の動画SNSスナップチャットに、若い女性をターゲットにしたファッションショーの動画を配信した。ユーザーが閲覧中にスワイプすると、紹介されたスニーカーの購入ページへと移る。視聴した数百万人のユーザーの70%が13~24歳の女性で、狙い通りの結果となった。 このスニーカーは最初スナップチャ ットで限定発売し、6時間で完売した。 若者が慣れ親しんだSNSで、ファッションショーの形で商品のイメージを伝えることが人気につながった。インフルエンサーとタイアップで話題にファッションブランドのSNS展開7Idea4U vol.442019 March
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