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「デジタル+紙」で成果を上げるダイレクト・マーケティング-革命的に進化したオフライン施策のポイント-セミナー 3消費者の日々の行動はオンラインとオフラインを行き来するのが当たり前のはずが、何故かオンライン施策だけに偏重してしまう傾向にあります。ここぞという場面に有効な、成果を上げる「デジタル+紙」施策をご紹介。株式会社フジプラス 営業本部 部長 江藤 直軌昨今の社会環境の中で消費者は、様々なチャネルと接触していて、大量の情報の中で本当に必要とする情報は埋もれてしまっている状況です。確かにオムニチャネル化が進む流通市場では、デジタルチャネルは欠かすことのできないアプローチと言えるでしょう。しかし、デジタルチャネルのみのコミュニケーションにも限界があります。元来、Eメールは1対1の通信機能であり、ダイレクトマーケティングとして扱うべきツールなので、コミュニケーションの原則は変わりません。このメール配信の限界を打開するために、最近では、Eメールだけに頼らずDMと組合せて活用する事例が徐々に出てきております。ダイレクトマーケティングが見直される背景効率的に顧客とのコミュニケーションを維持するメール配信は、マーケティング上、有効なツールです。しかし、実際には開封されないメールが多く、実質的な成果に至っていないという声をよくお聞きします。マス的なメール配信が、結果として顧客とのコミュニケーションを悪化させていることもあり、配慮が必要です。MarkeZine記事:ディレクタスが行った「メールマガジン購読実態調査」よりメールマガジンを読まない理由①受信する本数が多すぎる 43.1%②内容が面白くない 34.6%③自分が欲しい情報が送られてこない 34.0%2.デジタル印刷のスピード化時代に追われるようにデジタル印刷の技術も急速に進歩しています。 すでに、B1サイズ・13,000通/時で印刷できる技術も誕生しており、デジタル印刷は多品種・大ロットの時代に突入しました。■ サプライズ 写真の中に「あっ」と思わせる 内容を見せる■ レコメンデーション 顧客の嗜好に沿った内容を          見せる   ■ PURL(パール) 「個」の行動をWeb上に足跡として残すこれからのDMの使い方システム連携MarketoやSalesforceなどの連携しやすいシステムを活用し、データを統合管理できれば、適切なターゲットやタイミングを把握することができます。複合プロモーション判断基準となるべきデータを取得することによって、ターゲットやタイミングに合わせてEメールとDMを使い分けることができます。DMのスピード化WebからDM印刷(デジタル印刷)がすぐに依頼できる環境を作ることで、Eメールの感覚でDMを送ることができます。DMの自動化webhook機能等でDMを送付指示できるようなシステム連携により、Eメールがオートメーション化されるようにDMも自動化することができます。ダイレクトマーケティングで重要な4つの要素5.2.2.1の法則20%10%50%ターゲットタイミング20%オファークリエイティブ近年、デジタルとアナログを掛け合わせた実験的な施策が進められ、成果を上げているという事例が多数あります。基本的には、メール配信が直面した壁(限界)をDMで打開する組合せパターンと手法を検証するものです。デジタル+紙でダイレクトマーケティングの成果を上げるDMだからできるコミュニケーション■ロイヤリティー向上…コンテンツの内容次第で顧客に対して特別感を演出できる■口コミ効果…届いた紙媒体を手にして話題になりやすい■シャワー効果…家族や周囲の人と意見を共有するきっかけになる■ロングテール化…カタチとして顧客の手元に残せる可能性がある1.可変印刷の活用「個」への訴求内容次第で、コンテンツを個別に可変して印刷するデジタル印刷特有の機能で、現在のダイレクトマーケティングでは、この機能の活用が欠かすことのできない要素となっています。こういった課題解決のためのDM活用を下支えしているのは、急進的なデジタル印刷の進歩です。DMの可能性を広げるデジタル技術の進歩Step.1 成功パターンを作るEメールでは成果の出にくい場面でDM発送を行ない、効果検証をします。Step.2 スピードアップさせる“成功パターン”をテンプレート登録し、リストのアップロードだけで素早くDM発送ができる環境を作ります。Step.3 自動化させるシステムと連携して顧客の行動や状況に合わせたトリガーをもとに自動的にDM発送ができる環境を作ります。実現のためのステップ例効果の出しやすいシーン例■ 休眠顧客の掘り起こしに■ 確実にリピーターを誘導する時に■ 御礼や得意先様への挨拶に■ メール開封をしてくれない人に■ メールが困難なシニア層に■ メアドを持たない若年層に7Idea4U vol.392018 May

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