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シニアターゲットの場合シルバー川柳回想新聞シルバーラボが独自で公募を行い、全国から寄せられた多くの中から選りすぐった作品を書籍化しました。書籍としての活用はもちろん、 一部抜粋してツールに展開するなど、オリジナル化した活用方法も可能です。(※なお、募集の仕組みをパッケージにした「商品」としての提供も可能です。)シルバーラボと提携可能な、新聞記事スタイルのコンテンツ。認知症対策やリハビリで活用される「回想法」に基づき、懐かしさからよみがえった思い出を語り合う効用を狙ったものです。過去の新聞記事の引用ではなく、過去の写真素材を使って新たに書いた記事であることが特長で、広告スペースを活用した幅広い展開も。左記シルバー川柳とのコラボ企画も可能です。■ コンテンツ・マーケティングは、すぐに効果が出るものではないので、 じっくり時間をかけてお客様と信頼関係構築が1つのポイント。■ ブログやSNSなどのデジタルコンテンツに限らず、実際に手にとれる 「紙」アイテムによるコミュニケーションも有効。■ ターゲットに合わせて目標設定を行い、何をもって成果とするか明確にして スタートしない限り、結果が見えにくいので要注意。まとめ(株式会社フジプラス)フジプラスでは、シルバーラボにおいて、高齢者マーケティングに関する展開を行っています。企業と生活者とのコミュニケーションを図る上で有効な、2つのコンテンツ例をご紹介しておきます。シルバー川柳オリジナル作品集「回想新聞」 コンテンツ・マーケティングの手法は、発祥のアメリカではかなり以前から実施されていますが、日本では、国民性を考慮に入れたプラスαの視点が重要でしょう。 ひとつの着眼点として、「日本は、消費傾向の多様化が言われつつも、世間の評価に左右されやすく、いわゆる『○○ブーム』という現象が劇的スピードで生じやすい」という点があります。「多くの人が良いというものは良い」「あの人がおすすめと言うなら欲しい」「みんなが食べてるから、とりあえず私も食べたい」という心理です。パッと火がついてあっという間に消えていく一過性のブームは数知れず。 従来から言われるように、選択基準は、必ずしも自己判断によるものではなく、「気分」が支配しています。だからこそ、基準になるものを求めやすいのです。一般生活者対象のマーケティングリサーチで、「贈りものとして目的に合っているものかどうか不安」という意見が多数出るのもその一例でしょう。 生活者の心を動かそうと思えば、企業サイドからの何らかのコミュニケーションが不可欠ということなのです。ターゲットによってコンテンツの生かし方も様々。求めるゴールイメージも異なるので、目的に合わせた展開を、双方向のコミュニケーションとしてどう運営するかが肝心です。 これまで述べてきたように、見込み客の関心に対して適切な情報を提供し、見込み客を引き寄せ、気持ちを盛り上げ、最終的に購買に導くコミュニケーション戦略は、直接的なプロモーションとは異なる特長がいくつかあります。 また、コンテンツ・マーケティングは、実は中小企業やベンチャーにこそ向いている、とも言われます。マス・マーケティングは準備・制作に時間を要しますが、コンテンツ・マーケティングは即時対応が可能なものも多いのです。既存の施策にうまく組み込むことで、新規顧客獲得はもちろん、既存顧客のさらなるロイヤルティ強化やアップセル等に有効だと言えるでしょう。 今後は、アイデア次第で様々な展開が可能という点で注目の手法です。5Idea4U vol.382018 March日本のマーケット特性も考慮した対策が重要これからの展開可能性

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