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ファーストリフォームについて資料「ファーストリフォーム」は、快適な住宅リフォームを実現するため2004年にスタートした、施工業者様向けの住宅建材カタログ・インターネット通販です。カタログ仕組みキーワードは「リフォーム」「高齢者」時代に合わせた"専門化"への道 2021年には創業100年を迎えるマツ六株式会社。歴史ある企業として歩んできた道のりは、時代ごとの風景を反映するものでした。高度経済成長当時は、松本金物株式会社という社名からもわかるように、建築金物なら何でも揃うことから「建築金物のデパート」と呼ばれていた時代。その後「何でも売れた」バブル期に、いったんビジネスの多角化を進めたものの、バブル崩壊後には本業回帰の動きへとシフトしました。「多方面に膨らんでしまった取扱カテゴリーの中から、成長可能性のある商品だけを残すという戦略です」と語る松本社長。建築に無関係なものはやめ、建築周辺に絞り込むという、シンプルでわかりやすい施策を実行しました。折しも、90年代も終わりを迎えようというタイミングで「これからは、リフォームと高齢者!」と専門性を高める舵を切ります。ターゲットを絞った品揃えでサービスの充実を図ったのがバリアフリー建材で、結果として、住宅用手すりへの注力へとたどり着きました。2000年の介護保険制度スタートをきっかけに、世の中は急速に手すりを求めるように。そういった社会の動きが、偶然とは言え、追い風となっていきました。ファーストリフォーム事業をきっかけにビジネス・スタイルも大きく変化 ただ、介護保険制度が始まったとはいえ、従来の金物を扱う企業が、すんなり住宅用手すりを扱ってくれたわけではなかったようです。バブル崩壊後かなりの年数が経っていたにも関わらず、かつての新築重視傾向は変わらず、リフォームへの注目度はまだまだ低調。専門性を高めて細やかに対応しようとすると、手すりだけでも様々なモデルが存在することになり、在庫リスクで躊躇されます。そこで、発想の転換を迫られ、新たな事業部を立ち上げることに。今ではおなじみの、オフィス用品通販の仕組みを参考にされたそうです。「協調互敬」の創業以来の経営方針に沿う形で、新しいビジネスモデルとしてスタートできる、まさにうってつけの方法でした。お互いを敬い合い、仕入れ先も販売先も、みんなに恩恵があってこそ、という考え方です。つまり、街の販売店を特約店にして、その先のお客様である事業所から直接注文を受け、直接届けるというスタイル。こうして、2004年にファーストリフォーム事業が始まりました(下記資料参照)。インターネットの時代でも、決して効率優先ではなく、従来の理念に基づきながら、手法だけ新しくする道を選択した格好です。「小石を積み上げるように、小さな商いをたくさん集めなさい」という創業者の思いはそのままに、形を変えて今に息づいているという理想的な姿です。また、さらに、ダウンロードして名前を入れるだけで、施主さん向けのチラシができるサービスも提供。後に、「ファースト事務」という仕組みも取り入れました。市町村への介護保険申請やお客様への見積書など、多くの事務処理の負担を軽減することで、施工業者様の利便性向上を図るものです。単に「モノ」を届けるだけでなく、商品+サービスという「コト」を提案するビジネスへと大きく変貌を遂げるに至りました。大阪の地で、建築金物卸売業「松本六郎商店」として大正10年にスタートして以来、創業者の思いを継承しながらも、時代に合わせてしなやかに変化を遂げてきたマツ六株式会社。今や、高齢者が快適に暮らすためのリフォームという視点から、住宅関連資材の開発販売、業界初の流通サービスの開発といった実績、さらに積極的なプロモーション戦略でも注目を集めています。転倒予防の大切さを広く発信!高齢者と家族がもっと笑顔になれる「快適で豊かな住宅環境」をめざして2Idea4U vol.382018 March

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