idea4u_vol.35
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6Idea4U vol.352017 September 中学、高校時代、仲間と同じ時間を過ごし、同じ目標を追った部活動。あの頃のように仲間と汗を流すことができるサービスが、ネットを利用する形で始まった。 利用者は専用SNSで個人プロフィールを登録後、コミュニティである「部室」を探して、「入部届け」を部長に申請。承認されると入部できる。他の部活とのかけもちも可能だ。 部室は、実存する中学・高校のサッカー部や吹奏楽部のOBの集まりから、学校とは関係ない映画やパソコンなどの同じ趣味のグループまである。自分で作ることもできる。創設した人が「部長」になる。 入部後は、メンバー同士でLINEのトークのように会話を楽しむことができる。また、部員でスケジュール帳を共有して練習や試合日程、飲み会の連絡も簡単にできる。これらのサービスはすべて無料である。 ネットのみならず、運動用具を実際に預けることもできる。ユニフォームやスパイクなどを入れるMサイズは 1箱月額500円(税込)、バットやラケットなどの大きなものが入るLサイズは1箱月額960円(税込)だ。必要な時に一時取り出しができ、使用後に再度預け入れが可能。練習や試合場所へ直接宅配便で届けてもらって利用する。 実は、このサービスを運営しているのは、段ボールに入れた荷物の保管サービスをしている倉庫会社で、その新しい事業展開である。学生時代の部活の楽しさが蘇るネットサービス多くの人の注目を集める広告 自動車編■雪の積もった自動車でPR 雪のない都会で、雪を積もらせたクルマが走っていると人目をひく。その心理を利用した広告が行われた。 2017年3月、カナダ・ウイスラーのスキーリゾートがRV車をバンクーバー市内に走らせた。屋根とボンネットには白い雪が積もり、ナンバープレートの下には氷柱ができていた。どちらも作り物だが、雪国から来たようだ。 ドアには「3月の積雪量は172cm」と書かれていて、まだ十分に雪があってスキーが楽しめることをアピールし、道ゆく多くの人の注目を集めた。■大胆な横取り広告 ドイツの自動車会社が、死角となる車両後方に車を検知すると注意を促すアシスト機能をPRするために、他社の広告を利用した。 キャンペーンの目印は、「アシスト機能で、他の車の存在に確実に気付くことができます」というコピーが書かれた矢印。それを大きく描いた看板を、街中の他社の自動車の看板の隣に立てる。すると、この車が後方に来ても気がついて、安全に運転できるとアピールしていることになる。 看板が立てられない場所には、立て札を立てたり、プレートを道に置いたり、バルーンを作って横に浮かべたりして、他社の広告を横取りした。さらに、プレートを付けた台車を他社の自動車に曳かせて街をドライブして、多くの人の関心を引いた。プロモーション集客・販促ヒント100選!!

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