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10Idea4U vol.342017 Julyメディア(媒体)といえば、マス4媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)とインターネット。日本の総広告費の3分の2を稼いでいるのですから、過言とも言えないでしょう。しかし、あえて今回は、そういったメジャーメディアとは一線を画した、ニッチで、ローカルで、クローズドなマイナーメディアの活用についてご紹介いたします。ターゲット・メディアはセグメンテーションありきマスであろうがネットであろうが、マーケティング活動を行う上でターゲットの設定は欠かせませんが、狙ったターゲット層にロスなく到達している訳ではありません。必要な成果を効率的に得るためには、しっかりとターゲットを細分化し、求める層に合致したコミュニケーション手段を選択する必要があります。対象商品(サービス)の分析当たり前のことですが、定性的な現場感のみに頼らず、数値的な裏付けに基づく分析(現状のユーザー属性・商圏・販路)を行い、プロモーションの課題を明確にします。ターゲット像の想定抽出された課題解決の施策として狙うターゲット像(地域・年齢・性別・職業・家族構成・趣味等)を細かく設定します。このセグメンテーションが、ターゲット・メディア選択の成否を左右する最も重要な作業です。販促物の配布・試供品の配布・対面でのデモンストレーション・リサーチ等々。何をしたいかによって選択する媒体は変わりますので、予め立てたプロモーション企画に沿って、実施可能なターゲット・メディアを探します。プロモーションの企画媒体の実力を判断する際に、同ターゲット層に向けた他社商品の出稿実績が有効な目安になります。同業種は勿論、異業種商品もチェックします。ターゲット層の重なる商品(サービス)を想定ターゲット・メディアとは地域や属性のセグメンテーションにより、絞り込まれたターゲット層と合致する顧客や会員、利用者群を保有している企業や団体のコミュニケーション手段をルートとして活用する媒体です。例えば、BtoC企業が定期的に顧客へ配送しているDMや商品と同送、地域や業種等を限定して配布されるフリーペーパーへの広告出稿や折込から、店舗内やイベントでのサンプリング等々、配布ルート、形態は様々。また、マスやネットではなかなか手が届かないターゲット群に販促物を配布できるだけでなく、テストマーケティングやリサーチ等のリアルプロモーションも可能なため、様々なマーケティング活動に活用できます。ターゲット・メディアを上手に選択するために何でもありの便利そうなターゲット・メディアですが、実務上の最も大きな課題は、「最適な媒体を見つけること!」。知る人ぞ知るといったマニアックなものから、中には運営企業自体が媒体として商品設定していないものまであり、結構、手間暇の掛かる作業です。ターゲット・メディアを選択する際に、以下の事前準備をしておくことをお勧めします。マス・メディアやインターネットでは届かない所に届けるターゲット・メディアのご紹介

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