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7Idea4U vol.302016 Novemberプロモーション 大正時代に創業した愛媛の黒板メーカーが、スマートフォンのアプリを開発した。 スマホとプロジェクターをつないで、黒板に画像を映し出すアプリを使えば、手書きするのが大変な図形や文章、映像もこれを使えば黒板に簡単に映し出せる。 映し出せるものはJPEG画像、動画、PDFなどで、パソコンで作ったデータをスマホにコピーしておけば簡単に使える。 スクリーンは黒板なので、投影されている画像に書き込むこともできる。例えば、穴埋めの問題を黒板に投影して、解説しながら答えを書き込んだり、方眼の線だけを映してグラフを書いたりすることもできる。 Apple TVなど、無線通信ができる装置とプロジェクターを接続すれば、無線でスマホと連携できるため、教室内を歩きながら、生徒のノートを映して、黒板で見せることも可能だ。 スマホなら先生たちも使い慣れているから難しい操作方法を覚える必要がない。無線接続だから配線接続が不要で、短い休み時間でも準備できる。 教師からは「授業自体がすごく楽しくなったと生徒から評価を得た」「今までパソコンで準備していた作業時間が減った」との声が寄せられている。 映し出すのは黒板に限らず、ホワイトボードでもよいため、塾や企業でも使われている。2015年7月にリリースされて1年間で1万ダウンロードを記録している。■豪華絢爛な和風映画館 広島市の老舗百貨店の8階にある映画館は、和風の豪華絢爛な内装がお客さんの目を引く。 ロビーには京都の撮影所で使われていた老松の襖絵が飾られ、劇場に入る扉の表には広島をイメージした「もみじの四季」の絵の連作が並ぶ。こちらも京都の撮影所で創られた大道具美術の作品だ。 座席は広島を代表する家具メーカーが作ったオリジナルシートで、幅 が80cm以上あって、ゆったり座れる。 カウンター席、靴を脱いで座る畳席もある。 客層はシニア層が多く、百貨店に来たついでに寄ったところ、この映画館のファンになったという人も少なくない。■上映作品も上映場所もわからない 何の映画か、どこで見るのかもわからないシークレット・シネマがイギリス・ロンドンで行われ、話題になっている。 上映は月1回程度。希望者がサイトで予約すると、上映当日の服装を指示するメールが届く。 上映日に近づくと場所を指示するメールが送られてくる。会場には、テーマに沿った大掛かりなセットが作られ、仕掛け人達が演技やダンスなどをして、観客がその世界に引き込まれていく。 そして、上映開始。そこで初めて上映作品がわかる。 映画の体験型「福袋」のような上映会である。他の国でも人気になっていて、“日本公開”も近いかもしれない。100年変わらない黒板の新しい使い方ユニークな方法で客足を誘う“映画館”
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