idea4u_vol28
4/12

4Idea4U vol.282016 July SNS(ソーシャルメディア)が日常的に使われ、誰でも自由に情報を発信できる今、どのようにSNSを利用すれば販促に役立てることができるのか。具体例を見ながら実践方法を探る。 SNSには下表のように、それぞれ特徴がある。 Instagramは画像や動画にキャプションと呼ばれる文章をつけて投稿するものだ。フィードで利用者のフォローしている人の投稿を見られるが、利用者のフォローしていない人の投稿に「いいね!」をしても、その投稿は利用者のフィードに表示されない(右図)。そのため、情報の拡散に不向きと言える。また、文中にURLを貼り付けてもリンクとして使えないため、他ページへの誘導は難しい。 Instagramの利点は、投稿者が自分で体験したことを撮影した画像だから、投稿が信用されやすいということだろう。SNSマーケティング会社が20~40代の女性ユーザーを対象に行った調査では、Instagramに投稿された食べ物や飲み物を見て実際に購入したことがあると4割の人が答えている。写真付きの生の声が信用性を高めた結果だろう。 Twitterは、その場、その時点で人々がつながるメディアである。画像がなくても文字だけで投稿できるため、即時性が優れている。テレビで ドラマやスポーツ中継を見ながらコメントを書いたり、共有したりして、いま起きている出来事と親和性が高い。 リツイートすれば、フォロワーにも 表示されるので、情報の拡散が期待できる。 ハッシュタグをつけて、関心のあることでユーザー同士がつながることができるのは、TwitterもInstagramも同じである。 Facebookは実名でユーザー登録し、「友達」とのつながりが中心だ。ハッシュタグの機能もあるが、実際の交友関係との関連が強いメディアだから、関心のある投稿を広くユーザー から集めるハッシュタグの利用は少ないようだ。 Instagramは情報の拡散に不向きだが、フォロワーが大勢いる人が投稿すると情報の広がりを期待できる。オーストラリア・シドニー郊外にあるホテルでは、Instagramのフォロワーが1万人いるユーザーを1泊無料で宿泊できるサービスを行っている。 ホテルは赤レンガの5階建てで、木を多く使った吹き抜けのロビー、赤レンガの壁面を残しつつモダンなデザイン に改装した客室など、どこも写真を撮りたくなるように作られていて、Instagramに写真を投稿されて話題が広がることを狙っている。 逆に、一人ずつ着実にファンを増やすという方法もある。 若者に人気の日本のファッション ブランドは、商品写真の投稿についてコメント欄に発売時期などの問い合わせがあると、丁寧に答えている。手間のかかることだが、丁寧な対応がファンを増やすことにつながる。 Twitterによるオンタイムの情報発信を、大手コンビニは公式アカウントで新商品や、割引キャンペーンの告知で利用している。 あるコンビニは、自社サイトに「ひみつのスイーツ開発室」というページを開設し、開発秘話やこだわりなどをマInstagramTwitterFacebook文字数の制限なしありなし情報の拡散不向きできるできるURLへのリンクできないできるできるハッシュタグ使える使える利用は少ないSNSの特徴(2016年7月現在)Instagramでファンを増やす方法SNSそれぞれの特徴SNSをどう使えば販促に役立つか第1回 Instagram、Twitter、Facebookの活用術実践メディア活用オンタイムで使えるTwitter

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 4

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です