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8Idea4U vol.272016 MayKuji+■広告のスペルを間違えて話題に フランスで行われたブラジルとのサッカー試合は、スタジアムで8,000人の観客、テレビでは約600万人が注目する一戦。試合を見た人々は、ある異変に気づいた。コートの周囲にあるドイツの自動車メーカーの看板広告に書かれている社名が1文字間違っているのだ。ツイッターにはスペルミスを指摘する書き込みが殺到した。 ところが、試合の前半終了時に同社はツイッターの公式アカウントで、わざとスペルミスしたことを告知。すると、「一本取られた」「この広告最高」という好意的なツイートが多く寄せられ、試合終了時にツイート数は7,500件、インプレッションは他のSNSも合わせて20万件に達した。■間違った優勝お祝いツイート 全米で人気のアメフトの「スーパーボウル」は、ツイッターでも盛り上がる。 求人サイトの運営会社は、優勝決定直後ツイッターに、負けたチームを「おめでとう」と讃えるツイートを画像付きで掲載。すると、ユーザーからは間違いを指摘するツイートが殺到した。 しかし、その画像をクリックすると、「どんな理由で職を探しているにせよお手伝いします」というメッセージとともに、本当の優勝チームを祝福する一文が目に入ってくる。わざと間違えた、遊び心あるツイートで、最終的に4,300件のリツイート、2,600ものお気に入りを獲得した。プロモーション アメリカから日本に上陸したハンバーガーチェーンが、ビッグサイズのバーガーを発売し、割引キャンペーンを実施した。 それは、「BIG」と名のつくものなら何でも店に持参すると、120円引で提供する「BIG割」。 他社のビッグサイズのハンバーガーはもちろん、名前に「ビッグ」の文字が入った駄菓子、カップ焼きそばのビッグ盛りなどでも割引が受けられた。「BIG」と書かれた付箋を持ってきた人もいた。 なるべく多くのお客さんに食べてもらうことが目的なので、本社から各店舗に「お客様のBIGは全て受け止めるように」と指示が出された。そこで、店員はお客さんに「BIGなもの」の提示を案内し、持っていない場合は「BIGな夢をお聞かせください」と聞いただけで割引いた店もあった。 店員とお客さんが“BIGなもの探し”を楽しみ、良い意味で、本社が予期しなかった形でキャンペーンが展開された。 さらに面白系のサイトが、ロックバンドMR.BIGのCD、マンガ雑誌『ビッグコミック・スピリッツ』、『ビックリマンチョコ』(「ビッグ」ではない)でも割引が受けられたと、“実験結果”を報告してネット上でも話題になった。 キャンペーンの結果、昨年同月比110%増の目標を上回る、116%増を達成した。それと同時に客と店員との間にコミュニケーションが生まれ、両者の距離が近づいた。日本での定着の足がかりになりそうだ。集客・販促ヒント100選!!わざと間違えて注目を集める広告プランBIGとつくものなら何でも割引クーポンに
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