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6Idea4U vol.272016 May 【NFC】とは、無線通信の国際規格のひとつで、Nearの言葉のとおり、近距離無線通信技術です。その名前が示すとおり、通信距離は10センチほどに限定されており、この距離の範囲内であれば、対応機器をかざすだけでデータ通信、情報のやりとりが可能です。 例えば、NFCを搭載したスマホを、NFCを搭載したデジタルサイネージにかざすだけで情報を取得出来たり、NFCを搭載したプリンターにかざすだけでスマホ内のデータをプリントアウトすることができます。 このように、NFCの最大の魅力は「かざす」だけという手軽さでしょう。今後NFCの普及が進めば、従来のようにURLを入力したり、QRコードをスキャンすることなく、簡単にデータ通信が、情報のやりとりができるようになるのです。 NFCの普及により、NFC搭載機器やNFC通信規格対応のICチップ(わずか数センチ四方)が街の中に氾濫してくると、どのようなことが起こるでしょうか? NFCを交通広告で活用する事例をみてみましょう。 駅貼りのポスターにNFC搭載ICチップを搭載すると、スマホをかざすだけで紙面には掲載しきれない多くの情報を伝えることができます。 従来のARやQRコードには、ユーザー側にアプリのダウンロードをしたり、アプリを起動してQRコードをスキャンするという手間がかかっていましたが、NFCを採用すれば、ただ「かざす」だけでいいという手軽さ。 この手軽さはユーザー側にとっては大変なメリットであると言えるでしょう。 例えば、ポスターにスマホをかざすだけでクーポンを取得出来るとなると、興味のあるユーザーは気軽にスマホをかざすはずです。これにより、商品やサービスに興味のあるユーザーにダイレクトにクーポンを配布可能となり、高い販促効果を期待できます。 またICチップにスマホをかざした履歴とクーポンの利用履歴を記録できるため、どれくらいの効果があったのか測定することも可能です。 このようにNFC通信規格対応のICチップ搭載ポスター(印刷物)にスマホ(端末)をかざす、このシンプルな動作だけで、印刷物からネットへとスムーズな流れを実現してくれるのです。 また広告だけでなく、公共サービスにもNFCの活用事例は多々あります。NFCでできる3つの機能 iPhone非対応ですICカードやタグとして振る舞う機能。携帯電話が現金や電車の切符、チケットなどの代わりになる。カードエミュレーション機能リーダー・ライター機能端末間通信機能 〈P2P〉NFCを使ってポスター等からクーポンを読み取ることが可能。NFCに対応する携帯電話機同士や、パソコンなどとデータのやりとりが可能。1000円引GET♥スマホをかざすだけで印刷物からネットへNFC(Near Field Communication)と印刷物の可能性デジタル販促最前線

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