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6Idea4U vol.262016 March■“泊まれる本屋” 読書をしているうちに寝ていたという、本が好きな人にとって至福のひとときを体験できるホステル(低価格宿泊所)が東京・池袋にオープンした。 エントランスを通って入ったロビーには、天井まで届く大きな本棚が備え付けられ、絵本、漫画、文芸書、ファッション雑誌など幅広いジャンルをカバーした1700冊の本が並んでいる。 それらをソファーに座り、思う存分楽しめる。 部屋はこの本棚の裏と横。広さは カプセルホテル程度で、本棚裏の部屋は棚の一段が出入口で、本の中で寝るという感じ。本棚と接していない個室もある。 ベッドは30床。トイレやシャワールームは共同。料金はスタンダード タイプで1泊 4,500円(税抜。土日祝前日などは変動あり)。13時から19時までは、1,500円でロビーの利用もできる。■本の“産地直売” 自分たちがつくった本を売る書店が、東京の渋谷にある。 店内には、一般書籍も並んでいるが、目を引くのは奥にある編集部のデスク。作家、写真家、イラストレーター、デザイナーらと一緒にそこで つくった、音楽や街、食のエッセイの本が店頭に並んでいる。著者のサインが1点1点入っていて、ここでしか手に入らない稀少な冊子だ。雑誌も発行している。 自分たちのつくった本を読みたい人に届けるという、出版・編集の原点に戻った書店である。プロモーション 元大手電気機器メーカーのエンジニアが、家電製品を修理する会社を2010年に設立した。  通常、家電製品の修理はメーカーが行っていて、部品の保有期間は経済産業省の通達で定められているものの、修理を行う期間は各メーカーに委ねられている。 この会社では、メーカーの修理期間が過ぎたものを修理する。そのため、昔のラジカセ、ビデオデッキ、オープン リールテープのデッキ、高級アンプなど、メーカーが修理しなくなった 古い家電製品が次々と持ち込まれている。最近では、ペット型ロボットの 修理依頼が多い。 部品がない場合は、部品会社に製造を依頼。その際は、製造にかかる値段を事前にお客さんに説明して納得してもらう。 修理を行うエンジニアは全国に15人ほどで、各自の自宅で仕事をしている。 修理の順番は、お客さんの事情で変わる。科学技術の博物館で子供向けに展示していたペット型ロボットは、子供が待ち望んでいるから早く修理した。オーナーが重い病気で入院し、修理できるかどうか毎日気にしていたペット型ロボットは、他のものより優先して直した。 代金は“納得払い”で、お客さんが 1、2週間使って直ったことを確認してから支払ってもらう。 真摯な仕事ぶりが評判となり、その後依頼が集まり、ペット型ロボットだけで200件、他の製品は500件も修理待ちになっている。集客・販促ヒント100選!!本を愛する人のためのユニークビジネスメーカーの修理期間の終わった家電製品を修理

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