8Idea4U vol.182014 NOVEMBER■中古車売買の仲介 中古車販売は、クルマを駐車する土地が必要で、その経費もかかる。売主は希望以下の金額で買い取られるか、その金額をつける業者を探すことになる。個人同士で売買すると書類手続きが面倒で、支払いや引渡しのトラブルも心配だ。 そこで、中古車売買の仲介をするサービスが誕生した。オーナーはネットで売りたいクルマを登録するだけ、希望価格の提示もできる。業者が買い取るわけではないので、売れるまで乗っていられる。会社は在庫を抱えることがない。買主はサイトから検索して、金額や年式で希望に合うものを探せる。登録は、提携の整備工場が代行してくれる。■バーチャル試着室 東京・池袋の百貨店の地下に、服を1着も置いていないファッションショップが、期間限定で登場した。 お客さんは、店にある60型の大型モニター画面に映る自分に、スカートやワンピースなどの商品写真が合成された姿を見て選ぶ。体のラインを読取り、それに合わせて表示されるので、あたかも着ているように見える。画像はSNSで共有することもできる。 気に入ったら、モニター画面上のカートに入れて登録。すると、QRコードが付いたカードが発行され、スマホで読み取ると、運営会社のネット通販サイトにつながり、購入できる。 まだ試験的な運用だが、服を置くスペースが不要のため、店は狭くてもよく、テナント料が安くなる。お客さんは豊富な品ぞろえから、着替える手間なく選ぶことができて、一石二鳥である。プロモーション■インスタントカメラの売上が急増 カメラはフィルムからデジタルへと移行したが、今アナログのインスタントフィルムカメラが売れている。 1990年代に発売されたこのカメラ、デジカメの普及によって売上が落ちた。しかし、韓流ドラマの小道具で使われたことや、中国の女性タレントがSNSで紹介したことから、アジア圏を中心に人気となった。2008年度に25万台だった販売台数は、2013年度に230万台と急速に増加している。今では、欧米にも市場が広がりつつある。 購入するのは10代から20代の女性が主で、フィルム独特の写真の色合いや、撮影してすぐプリントできることが彼女たちの目に新鮮に映るという。■カセットテープに復権の兆しか 音楽ではCDの売上が減り、ダウンロードが増えているが、いまカセットテープが注目されている。 若いアーティストがサンプルとして、楽曲を録音したカセットテープをCDショップで無料配布したり、CDのおまけにつけた。カセットデッキはCDのように頭出しができない機種が多いため、最初から1曲ずつ聞くことになる。そこがアーティストには魅力的だ。 カセットは、若い世代にとってそれ自体が珍しく面白い存在。40代、50代にとっては懐かしいアイテム。60代、70代は今でも使っている人も多い。ビートルズ世代が年配になり、音楽は好きだがダウンロードは好きになれないという人にとって、カセットは欠かせない存在だ。今でも一定量の販売があり、メーカーも、種類は少ないが、製造を続けている。集客・販促ヒント100選!!店の悩みの種、在庫を抱えない新しいビジネス・スタイルインスタントカメラ、カセットテープ、デジタルの時代にアナログ商品が人気に
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