6Idea4U vol.162014 JULY プロモーショナル・マーケティングの特徴は、ターゲット層に「知らせる」ことで達成するのではなく、購買行動へ繋がる「動機づけ」にある。メディアを通じて「知らせる」ことだけではなく、プロモーションの「仕組み=プロモーション手法」で「行動させる」ところに、プロモーショナル・マーケティング固有の強みがある。プロモーショナル・マーケティングの役割は、購買という決着に導く一連のマーケティング活動の「総仕上げ役」である。 プロモーショナル・マーケティングの活動分野はきわめて広く、多様な機能を ICT(情報通信技術 Information and Communication Technology)が発展し、これを取り入れた販促が行われるようになった。その中で注目されているのがプロモーショナル・マーケティング。 そこで、このプロモーショナル・マーケティングとは何か、その必要性と可能性を紹介する。プロモーショナル・マーケティングとは?■プロモーショナル・マーケティングの定義 ブランドの顧客開拓と維持のために、 特定化された市場での、消費者、小売業者あるいは卸売業者に向けた 直接的購買動機づけを中心にするマーケティング活動である。果たすが、その中でも、プロモーショナル・マーケティング固有の働きが「直接的購買動機づけ」である。 例えば、サンプルを配布し商品を実際に試してもらい、その商品の良さを知ってもらってから購買させる。もしくは、買いやすくするためにクーポン券を付けておく、パッケージにつけたQRコードから動画やキャンペーンサイトに誘導する等である。 下記の4点が、その集約された可能性である。◆ポイント1試しに買ってもらう=新規客の購買促進 未購入者や未体験者に、試し買いやお試し体験で、直接的に購入へ動機づける。 「体験させる」ということは非常に重要なことであり、新規客獲得や市場開拓において避けて通ることは出来ない。この働きは、プロモーショナル・マーケティングが最も効果的に機能するところである。◆ポイント2もっと買ってもらう=既存客の購買促進 既存顧客に「まとめ買い」「連続買い」等の指名買いを促す手法で、顧客の定着を促進する。また競合から、既存顧客を守るための施策でもある。◆ポイント3売る気を盛り立てる=販売関与者に対する「ブランド支援」促進 現場の流通担当者に対して、タイアッププロモーションやインナーキャンペーン等を行うことで、販売を支援する。「買う気」だけでなく「売り気」作り、販売者のモチベーションの促進にも機能する。◆ポイント4広告活動を補強する=「商品認知」促進 プロモーション手法そのものや、ツールで広告活動をバックアップ。情報過多な現在では、伝える内容はもちろん、その使え方やツールも大きく広告活動に影響する。 私たち印刷会社が得意とする、従来の印刷物(紙メディア)から動画やWebサイトへ誘導する「Print to Web」も、新しプロモーションの「仕掛け」としての可能性を秘めており、今後より広く一般に認知・活用されていくことであろう。 そこで私たち印刷会社もプロモーショナル・マーケティングをより深く理解し、展開していく必要があるといえるだろう。(一般社団法人 日本プロモーショナル・マーケティング協会 WEBサイト/プロモーショナル・マーケティング公式より一部抜粋、一部加筆) (編集部)ICT時代の販促必須知識 プロモーショナル・マーケティング編プロモーショナル・マーケティングプロモーショナル・マーケティングの可能性とは?プロモーショナル・マーケティングの役割「プロモーショナル・マーケティング」とは?その必要性と可能性
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