3Idea4U vol.162014 JULY2014販売促進最前線<方法>1.キャンペーンを企画し、まずは全員に対してeメールで接触(図1)。接触回数は期間中2回。2.eメールを開封したか、HPに来てくれたかどうかを確認し、何も反応してくれない顧客を抽出。3.eメールで反応しなかった顧客には紙DMを送付。<キャンペーン企画内容> 今回のキャンペーンは、「今まで何も接触せず申し訳ない。」という謝罪の気持ちを伝え、謝罪の意を込めお値打ち販売と抽選で賞品が当たるキャンペーンを実施するという趣旨。 初めての接触ということもあり、1回目2回目共にキャンペーンメールは反応が薄かった。そこで2回のメールで反応がない顧客には「もうすぐキャンペーンが終了します」を伝えるために紙DMを送付した。 その結果、図2の通り、紙DMはeメールで反応しなかった顧客の目を向かせることに成功したといえる。【問題④の対策】 S社の上位顧客は、何も接触や特典を与えなくても継続購入してくれていたS社から見ると大きな売上を稼ぐ大切な顧客のため、「今までの感謝」を伝え、とにかく自社サイトに囲い込むことが大切である。K氏いわく、感謝を伝えるのはお手紙として紙DMを活用する方が効果は期待できるとのこと。<方法>1.年間30,000円以上購入者を抽出2.「今までどうもありがとう」というメッセージと、特典つきの感謝のDMを送付。時期は全員対象キャンペーン終了後に実施。 今回はあくまで感謝を伝えることが重要であるため、以下の戦略を実施した。・商品の告知(セールス)は行わない・文章で感謝をしっかりと伝える。・感謝の気持ちとして100ポイントを贈呈する(図3)。 その結果、約40%の上位顧客がショップで番号を入力して100ポイントを入手し、さらにそのまま買い物をした上位顧客も多く存在した。 このようにネットショップでも紙DMが活躍するケースは多い。この他にも、初めての購入客に対するサンキューDMや誕生日に贈るおめでとうDMなど紙DMの活躍は幅広い。兼松 祐二(兼松経営戦略事務所 代表)図3 DMのコンテンツ図2 キャンペーン結果まとめ■まずは自社サイトの既存顧客データを分析して、俯瞰的に問題を発見することが必要。■ある程度までは、接触回数増=購入回数増につながる。■接触はeメールを中心とするが、ある場面では紙DMを活用することが有効。■感謝の気持ちを伝えるのは紙DMが向いており、しっかりと特典も付けることも重要。DMの目的を意識した戦略も重要
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