9Idea4U vol.152014 MAYプロモーション ウォッカの大手メーカーが、アルゼンチンでの販売開始を記念してパーティーを開催した。 その会社は、1本ずつ違うデザインのボトルで販売して「ユニーク」さをアピールポイントにしているため、パーティーへの招待もユニークな方法が採られた。 パーティーに参加するには入場券が必要で、それはネット上に現れたドアマンからしかもらえない。希望者はスマホにダウロードした専用アプリを使って、ドアマンに面白い画像や動画を送り、気に入られると入場券をゲットできる。応募期間中にコスプレ写真、自作の歌、一発芸の動画など、1,000件以上の応募があった。このユニークなキャンペーンを通じて、同社のアルゼンチンでの認知度が高まった。 フランスの航空会社は日本でツイッターを使って、ヨーロッパ行きの航空券が10名に当たる「あなたにぴったりのヨーロッパ都市診断」を実施した。 希望者はまず特設サイトを通じてツイッターで同社のアカウントをフォローする。次に同サイトで「都市診断」をクリックすると、おみくじのようにおすすめの都市が表示される。そして、診断結果についてツイッターでつぶやくと、その中から合計10名にヨーロッパ行きの航空券がプレゼントされた。 ツイッターでフォローしてつぶやくだけという簡単な方法が参加ハードルを下げたため、2週間のキャンペーン期間終了時には1日4,000人以上の参加があり、同社のアカウントのフォロワーは1万人以上増加した。 また、フランス以外のヨーロッパ行きの航空券をプレゼントしたことから、他の国に関心がある新たな顧客層を獲得することにも役立ったという。 スーパーマーケットで店員とお客さんの接点が一番できるのはレジ。そこでの対応が次回も来店・購入するかを左右することもある。 あるスーパーでは、ベテラン店員がレジでお客さんに声をかけて親しくなることで、固定客をつかむことに成功している。だが、ベテラン店員がいなくても、レジでクーポン券などを配るという手法も有効である。 日本の大手スーパーでは、その店のみで使えるクーポン券を発行する端末をレジに設置して、お客さんの購入履歴から、その人に合ったクーポンを発券している。対象商品はカレールー、化粧品、ビール・発泡酒などで、同じ商品のクーポンが発券されることが多い。 だが、時々、別のジャンルの商品を購入したときにもクーポンが発券されることもある。例えばカミソリの替刃を買ったときに発泡酒のクーポンがもらえることがあり、お客さんはトクした気分になる。クーポン利用率は10%前後で、再来店を促す効果が出ている。 ブラジルのスーパーでは、マヨネーズの製造販売をしているA社と共同で、マヨネーズを使ったレシピをレシートに印刷するキャンペーンを行った。 メニューは、そのとき買った食材を考慮して提案され、料理の名称、材料と分量、作り方まで丁寧に表示されている。お客さんの中にはレシートを見ないで捨てる人もいるので、店内には「A社のマヨネーズを買うと、レシートを見たときにサプライズが!」というPRボードを設置して注意を喚起した。 キャンペーンは3か月間実施され、そのスーパーでの売上は44%増えた。マヨネーズ会社にとっても、スーパーにとっても嬉しい結果となった。会社や商品の認知度を上げるネット活用事例次回の来店、売上増加のチャンスはレジにあり!レシピカレー無料クーポン
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