8Idea4U vol.152014 MAY カフェの大手チェーンではコーヒーの淹れ方教室を開催しているが、あるセミナーは開催の2日前までに予約をして、2時間の講習に受講料3,000円が必要だ。本格的に学びたい人にとっては魅力的だが、気軽においしいコーヒーを淹れたいという人には、費用も時間もかかり過ぎる。 それに対して、全国展開をしているがまだ店舗数は多くないコーヒー豆の専門店では、焙煎して挽く時間を利用して、無料でコーヒーの淹れ方を教えてくれる。少し注意をするだけで、香り高いコーヒーを淹れることができると知って驚くお客さんも少なくない。また、豊富にある種類からどれを選ぼうか迷っていると、試飲をさせてくれる。大手ではできないサービスで固定客を増やしている。 広島の家電量販店では、カード会員を対象にカルチャー教室を開講している。講習は、「撮る撮る」「観る聴く」「クッキング&グルメ」の3種類。 「撮る撮る」ではプロのフォトグラファーによる一眼レフカメラやムービーの撮影方法の講習や、屋外での撮影会を開催している。「観る聴く」では、スマートフォン・タブレット端末の使い方実習、最新オーディオ機器の試聴会、工場見学などを行っている。「クッキング&グルメ」は、自宅で簡単につくれるシェフ直伝の料理、最新調理家電を使ったヘルシーメニュー、ミシンをつかったポーチづくりと、バラエティに富んだ内容だ。 また、アートクレイシルバー(銀粘土)によるオリジナルアクセサリーづくりや上手な収納方法といった家電とは直接関係のないことの教室も開いている。受講料は無料から3,000円程度。手頃にプロから学べるため、集客とカード会員の獲得に役立っている。プロモーション ネットは文字や写真以外に映像も使用できるため、PRに活用しやすい。そこで、紙メディアによるPRでは、いかにネットへ誘導するかが重要なポイントになっている。 日本のレコード会社は、CDショップなどで配布するパンフレットに拡張現実(AR)の技術を用いて、ネットへ誘導している。 パンフに載っているアドレスやQRコードを使って、スマートフォンに専用アプリをダウンロード。表紙をカメラで写すと、画面の中では、表紙の上に何点ものCDジャケットが表示される。ヴァーチャル技術を使っているので、カメラを動かすと連動してCDジャケットの見え方も変わり、そこに浮かび上がっているかのようだ。 そして、希望するCDジャケットをタッチするとそのアーティストのサイトへ移り、詳しい情報を知ることができる。 アメリカのゴルフ雑誌では、掲載したQRコードをスマホで読み取ると動画サイトにアクセスし、スイングの説明や新製品の紹介を動画で見ることができる。文章や写真だけではわかりにくいスイングの動きが、これで理解できる。 さらに最近では、NFC(Near Field Communication 近距離無線通信技術)を利用すると、アプリやソフトウェアのダウンロードをしなくてもスマホで動画や音声を視聴できる。 ブラジルの音楽雑誌ではこの技術を利用して、同誌に掲載されているアーティストの楽曲を聴くことができるようにして話題となった。利用方法は、紙面の指定されたところにNFC対応機能のあるスマホを置くだけ。QRコードを読み取る手間もなく、音楽を試聴できる。その手軽さから読者にもレコード会社にも評判となっている。集客・販促ヒント100選!!気軽に参加できるセミナー・教室を集客に活用QRコード、アプリを活用する紙メディア
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