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属性ターゲティングの限界あいまいになった世代間の境界イメージイメージIdea4U vol.732025 Spring6査」によると、SNSの利用率は10代後半で90.3%、40代で89.5%、60代でも76.7%に達しており、5年前と比較すると、40代で18.9ポイント、60代では38.1ポイントも増加しています。このデータからも、SNSが世代を超えて広がり、共通の興味や価値観でつながることで、世代間の差異が薄れていることがわかります。 音楽、ファッション、エンターテイメント、ライフスタイルなど、あらゆる分野で世代を超えた共感が生まれています。例えば、かつて音楽の嗜好は世代ごとに明確に分かれていましたが、近年は昭和の楽曲が若者に再評価され、リバイバルヒットが続いています。また、従来、マネジメントや経営はキャリアを積んだビジネスパーソンがその対象の中心でしたが、現代の若者は積極的に経営についても学び、それらの知識をもとに自ら起業することを現実的な選択肢として捉えています。 また、「推し活」はもともと若年層が中心でしたが、近年では老若男女問わ その背後には、デジタル化の進展があります。かつては、テレビや新聞などの「マスメディア」から一方向に情報を受け取る時代でしたが、今や個人が自ら情報を選び、発信する「ソーシャルメディア」が主流に。SNSを通して多様な価値観や主張に触れることで個人の行動パターンが細分化し、世代といった固定的な分類では正確に捉えきれなくなっているのです。 総務省の「令和5年通信利用動向調 従来のマーケティングは、「ミレニアル世代」「Z世代」といった属性セグメントを中心に設計されてきました。しかし、デジタル社会の進展により、情報や価値観がボーダーレスになり、世代間の境界はかつてないほど曖昧に。これまでのターゲティングでは、多様化する個々のニーズや行動を捉えきれません。では、マーケティングはどのように時代の変化に対応すべきでしょうか?本記事では、個を深く理解する「N-1マーケティング」 と、共通の価値観や関心を持つ人々のつながりを促進する「コミュニティマーケティング」 の2つの手法に注目し、進化する現代のマーケティングに迫ります。 マーケティングでは長らく「世代」や「性別」といった属性を基準にターゲットを分類し、広告やプロモーションを展開する手法が一般的でした。「若者向けのSNS広告」や「シニア向け健康食品キャンペーン」などがその典型例です。ところが、こうしたターゲティングは実際の消費者像と乖離するケースが増えてきました。世代を中心に設計するマーケティングの終焉多様性が普通の現代でどうターゲティングするか

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