これからの神社のあり方とは? おわりにまとめスタッフの野元さんのお話切り絵御朱印/テーマの具現化宮司の説明を聞いて、季節感を考慮しながらテーマを具現化します。例えば、メインはご神木の松だと理解すると、その由来や背景の物語をヒントに加えるアイテムを考えながら、創り上げていきます。独自の魅力として意識していることは?毎月季節ごとのテーマで展開中。スタッフが1から全て創り上げるオリジナルデザイン!季節行事や神戸のロケーションが織り込まれた唯一無二の御朱印。写真の御朱印は2025年4月1日から頒布予定。※無くなり次第終了。詳細はこちらからご覧いただけます。資料2切り絵御朱印らです。神社に出向いて、「何かとつながっているな」という感覚が必要で、「あの神社にお参りした時の御朱印だ」と思い出すことも含めて意味があるということです。実際に足を運んでいただいて、心のよりどころや様々なご縁につながると良いな、と思っています。 「北野国際まつり」もしかり。これを続けてきたのは、北野天満神社としての理念にかなっているからこそです。オープニングでは、境内に各宗教の関係者がそれぞれの作法で祈るセレモニーを行うのです。世界の様々な宗教が集まるこの北野の地で、心の国際交流を掲げて相互理解を目指すことに意味があると考えています。今や神道は、日本文化の一部として受け止められていて、日本人だけでなく諸外国の方々も関心を寄せてくださっています。特にヨーロッパでは、寛容をもって接する神道的考え方が平和を生む、ということで注目されているようです。 たまたま通りがかった観光客の方々が「ここは何だろう?」と来られるのもうれしいことです。「気になる」から始まって、偶然の出会いからご縁がいただけるのはありがたい話ですから。神戸の街の歴史が、多様な空気感を作り上げているんでしょうね。世界に向けた発信拠点としての神戸、という感覚を意識し続けています。 ふりかえると、かつては地域のコミュニティセンターのような役割も果たしていました。人々が集い、情報交換をIdea4U vol.732025 Spring3北野天満神社宮司 佐藤典久氏(株式会社フジプラス) しながら人間関係を作っていく場ですね。今の時代は、地域の住人だけではなく、他の地域の方や外国人を含めここに集う人全てが、コミュニケーションできる場であってほしいと思っています。もちろんそこには祈りの場としての意義をしっかり守りながら、後世に伝えていくべきこととのバランスをとることを忘れてはなりません。たまたま、いわゆる「異人館」が立ち並ぶ観光地にあること、訪れる方も多様化していることも、活かすべき点だと捉えています。日本全国で、神社の護り手がいない、神主もいない、という深刻な課題も多い中、同じ基準で語ることはできませんが、文化の継承という意味でも、神社自らが発信する大切さを実感しています。未来につなげていく発想が、広く波及していくよう、希望をもって受け止めています。 神社という、長い歴史を背負った伝統的な場所だからこそ、時代の変化に対応し続けている、というところに深く共感しました。従来の神社の概念の枠から飛び出す勇気を持ち続けることは並大抵のことではないはずです。様々な困難を乗り越え、多くの偶然のめぐり合わせによって、今があるのは、神戸・北野の地で培ったご縁によるものかもしれません。北野天満神社が、神戸発世界へと広がる、新たな情報発信の起点となっていくのを確信しました。というわけです。きっかけは、コロナ禍。観光客に限らず、人の動きがピタッと止まってしまった時、何もせず手をこまねいているわけにはいきません。そこで私を含め巫女さんたちと共に「ああでもない、こうでもない」と話し合い、参考になりそうなものをリサーチして議論した結果「これだ!」と。コロナ禍では、通常通りに戻った時を見越して、「今のうちにできることは準備しておこう!」という気持ちで臨みました。SNS戦略を始めたのもこの頃です。これまでも、先駆者としてチャレンジし続けてきたものの、この進化の壁を乗り越えるにはかなり多くの時間と労力を要しました。その甲斐あって、この「切り絵御朱印」はありがたいことに、ご好評いただいています。ホームページでご覧の通り、毎月新しく登場しますので、このために毎月お参りいただいている方もいらっしゃるほどです。 神戸の北野ならではというか、地域の特性を生かした発信は、間違いなく継続していくべきだと思ってますし、これまでやってきて変えてはいけないところは、守り続けます。いろんな考え方があると思いますが、御朱印の郵送は一切対応していません。お参りしていただいた証、という本来の趣旨を大切にしたいか■神社は地域の集いの場、人と人とをつなぐ場として重要な拠点でもある。■神戸は古くから国際的な土地柄であり、共存の象徴としての価値がある。■神社としての理想を求め、未来に向かって進化を模索し続ける。フジプラスは、切り絵御朱印製作の技術的なサポートを行っています。北野天満神社については、こちらからご覧いただけます。https://www.kobe-kitano.net/
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