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A 能力や才能は生まれつきと考えるB 失敗を恐れ挑戦を避けるC フィードバックを批判と捉え改善機会にできないD 他者と比較することで自分の価値を判断E 能力や才能は努力次第で伸ばせると考えるF 挑戦して失敗しても学びの一部として捉えるG フィードバックを成長の機会と捉え積極的に受け入れるH 他者のことは気にせず自分の成長にフォーカスIdea4U vol.722025 Winter8 「変化が激しい時代」と言われ続けている中で、変わるために何から取り組めば良いのか思い悩む管理職の方も多いかと思います。それぞれ業界や個々の企業の状況によって事情も様々でしょうが「これだけは共通して言えますよ」というのが今回のテーマです。ビジネスシーンに限らず教育現場やアスリートの世界でも注目されるマインドセット及びレジリエンスについて改めて定義を振り返ったうえで、「こうすれば何かが変わる!」という参考情報としてご紹介します。 ビジネスパーソンが直面する課題が複雑化の一途という事実は、皆様も日々実感されていることでしょう。問題解決のために努力を重ねても、そもそも解決すべき問題の本質から変容していく時代ですので、追いつけない、でも追いかける、やっぱり追いつけない、という事態も発生します。ここで求められるのは、従来型の問題解決能力にとどまらず、自己管理的な意味でマインドセットのマネジメントと、逆境にあっても乗り越えていくレジリエンスだと言われています。マインドセット(mindset)は「心のあり方」、レジリエンス(resilience)は、「困難なことが起きても立ち上がり乗り越える力」といった意味合いです。 マインドセットの概念は、キャロル・ドゥエック(Carol Dweck)博士によるモチベーション関連の研究を機に知られるようになりました。博士によると、固定型マインドセット(Fixed Mindset)、成長型マインドセット(Growth Mindset)の2つに分類され、個人の成長や成功に関して心理的枠組みがいかに重要かを示すものとなっています。これをテーマに分かりやすく特徴をまとめると右記の資料1の通りです。 一般的にだれもが固定型と成長型の双方を持ち合わせています。違いはその割合で、意思決定の質、リーダーシップ、コミュニケーション等に影響します。リーダーが固定型だと失敗を恐れ新しいアイデアや挑戦を控え創造性が停滞し、成長型だとその逆の現象が見られます。 ワークショップⅠの目的は、参加者が自分のマインドセットの傾向を理解し、皆で成長型マインドセットへシフトすること。同じ事象に対しても、捉え方の個人差を体感し、お互い学びながらチームとして成長型マインドセットを獲得していくものです。例えば右記の❶〜❸の手順で実施します。資料1に書かれているA〜Hの特徴を確認し、自分が固定型、 成長型のいずれであるかを把握。 これを元に参加者が自分の特徴を順番に発表し共有。グループディスカッションの実施 テーマは「最近の失敗から学んだ経験」 どんな学びを得たか語り合い、成功と失敗の捉え方の個人差を理解し、対話しながら共有。ロールプレイによる実践スタイル メンバーが困難に直面した場面で、周りがどうサポートすべきか?に挑戦。 決めつけ的アドバイスではなく、問いかけや励ましの方法を体得していく。❶セルフアセスメント資料1マインドセットFixed Mindset 固定型マインドセットGrowth Mindset 成長型マインドセット❷成功と失敗の再定義❸ 成長型マインドセットへの切り替え実践答えが見つかりにくい時代に求められるものとは?注目すべきはこの2つ!【その1】マインドセット実践!ワークショップ入門編Ⅰ自らを知ることで身に付ける成長型マインドセット「乗り越える力」を鍛える大切さビジネスパーソンのためのマインドセット管理とレジリエンス向上術

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