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図1Attention注目・認知Interest興味・関心カタログでの促進も考えられる(特にBtoBやシニア向け)Search検 索Action購 買カタログを持っている人はシェアやリピートがしやすいShare共 有 AISASとカタログが必要とされるタイミングデジタルを使った施策中心認知する段階商品・サービスについて検索エンジンやSNSで調べ情報収集・比較する購入満足度の高い商品・サービスの場合はSNSでシェアされるIdea4U vol.712024 Autumn 弊社は数十~数百にわたる多ページ のカタログ制作を得意とする会社です。 今のカタログは、紙に印刷された従来型のものだけでなく、画面上でめくりながら眺められるデジタルカタログや、 資料として保存できるPDF形式のものなど、目的や用途に合わせたさまざまな形で活躍しています。紙とデータの両方が必要とされ続けているのは、 視認性や検索性、改版のしやすさやWeb対応などを考慮し、マルチメディアの1つとして機能させる必要があるためです。 一般的なカタログは"商品紹介"を目的として、メーカーの商品を網羅して見やすくしたり、通信販売やギフトの商品を選びやすいように作られたりしているものが中心です。他には、目に留めてもらいやすくするための "販売促進" として、購買意欲を高める目的で作られることもあります。この目的が異なると狙うべきレイアウトや構成、選ぶべき媒体も変わってくるため、 もし曖昧になっているようであれば、一度整理することをお勧めします。 有名な「AISASの法則」で消費者の購買行動に沿って整理するとお分かりいただきやすいでしょう(図1)。例えば、Attention(注目・認知)やInterest(興味・関心)のフェーズでは紙のカタログは不要かもしれません。印刷物で「注目・認知」や「興味・関心」を推進するにはデジタル施策と比較して高コストになりやすいため、Webサイトの検索性や、そもそものブランディング対応などに注力すべきです。一方、Search(検索)やAction(購買)のフェーズになると、紙のカタログは"販売促進" ツールとして威力を発揮できます。特に今はインターネット検索で比較検討しやすい時代ですが、逆に選択肢が多すぎて迷ってしまう方も少なくありません。選択肢を絞って適切に誘導できる紙のカタログを手元に持ってもらうことが有効でしょう。 とはいえ、「購買」に至らないフェーズにいる顧客に紙のカタログを配布することは、費用対効果を考えると厳しいこともあるかもしれません。紙のカタログは今や高価な媒体です。ただ、一度でも購入してくれた顧客を、Share(共有)だけでなくリピート購入・拡大利用まで誘導するためには、欲しいものを探しやすい"商品紹介"用の紙のカタログを手元に持っておいていただくことが、企業やブランドのことを広く認知させる意味でも効果的ではないでしょうか。 紙のカタログが購買行動のフェーズによって効果を発揮するとご理解いただけたかと思います。ただし、他のマルチメディア対応へのコスト配分も欠■カタログが必要とされ続ける理由潜在層I調べる■デジタルを活用したカタログ制作の合理化共有する顕在層広告・商品を見る潜在層のユーザーが商品・サービスを興味を持つ商品・サービスに興味を持つ段階購入する比較検討を経て商品・サービスをカタログを「再定義」するデジタルと共存し有効活用するためのカタログ制作の合理化と効果測定ASSA8

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