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CASE1ポイント資料1CASE2ポイント資料2イメージ商標・意匠登録済み有名キャラクター著作権者への事前確認の有無有名キャラクターのイメージにタダ乗り?場合によっては使用許可が出ないことも自然と目に入ってくる大きさ楽曲の使用許可の問題も出てくる誤解を受けることが道義的に問題そもそも単なる模倣で良いのか?「手軽につくれる」=「何でも気楽に発信」ではない! 手軽にできるなら、スピード最優先で!となる気持ちもわかります。でも、車の運転と同様、性能が良いからと無防備にフルスピードで走って良いわけではなく、守るべきルールがありますよね。 「当たり前でしょう」と言われそうですが、わかっていても、ちょっとした気の緩みで思わぬ問題に巻き込まれることも。合理的な進行のために、ツールとして時短の実現は大歓迎なのですが、一方でコンテンツ内の表現やルール等を判断するのにかける労力を省きすぎると、本末転倒です。 何が明暗を分けるのか?ということで言えば、危機管理意識でしょうか。危機管理(ビジネスシーンでは、リスクマネジメントという表現のほうが一般的かもしれません)のレベルも様々ですが、本当にシンプルに言うならば、「だれかの権利を侵害してないかな?」と、いう視点を持てるかどうかです。実際に、特に急速拡大中コンテンツの代表である動画作成に関連して、直接・間接を含め知り得た事実を参考にしたフィクションとして、具体的に解説していきます。CASE1「ユーザーの声」コメント動画の場合 ユーザーが商品の使用感等を語るシーンを撮影し、動画コンテンツを作成するケースについて。キャンペーン広告からのLPやECサイト等で見かける、おなじみの手法です。実際のユーザーの方にお願いして、個人的感想として語っていただくことで、リアルで説得力のあるコンテンツとして認識されています。この場合、次の内容について、どう思われますか?(※大前提として、内容は事実でなければなりませんので、実際の感想に基づくことは言うまでもありません。) 答えは、「問題になる可能性あり」です。 100%の確率で問題になるわけではありませんが、全く問題ないわけでもないというのがポイントです(資料1参照)。「動画を見ている間、キャラクターが目に入ることで、商品と関係があると誤解する人が出てくる可能性」があります。キャラクターのイメージを損なう類の商品でなくとも、逆に、「好感度の高いキャラクターにタダ乗りしていると見える可能性」が問題なのです。権利者側から法的措置まで取られるかは別として、道義的に差し支え 「わかったつもり」は、いろんなプロの世界でも生じやすい現象です。「これまでの経験もあり、慣れているから大丈夫」という感覚の先には、思わぬ落とし穴が待っていることも!2021年は、企画に始まるコンテンツ作成を取り巻くレスキュー情報、「実はこういう見方がありますよ」といった、改めて確認しておきたいポイントを、様々な角度からお届けする連載のスタートです。 まず第1回は、身近な知的財産権について。ここ数年で、あらゆるコンテンツ作成の機会が急拡大し、デジタル化や情報発信手段の多様化も手伝って、企業がPRや販促目的で作成するコンテンツ量も膨らみ続けています。より身近で手軽になると、これまでの「常識」では気付きにくいことも起こりがちです。ビジネスパーソンとして、知っておきたい「気付きのヒント」としてご紹介していきましょう。Q コメントするユーザーが、国民的人気の有名キャラクターが大きく描かれたTシャツを着用して話をすることは問題?8Idea4U vol.552021 January「わかったつもり」が一番コワい!解決ポイント解説❶コンテンツ作成に関して知っておきたい「知的財産権」と「コンプライアンス」の関係?

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