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り入れなんとか生き残ったものの、リソースが足りないので、自分でできることは何でもやった!これが、僕にとってのデジタル印刷の歴史の始まりです。― デジタル活用によるブランディングの基盤となるものは何でしょう? シリコンバレーで学んだのは、課題解決こそがデジタルの使命で、ベンチャーやスタートアップ企業が担う役割だということ。テクノロジーを活用し、継続的に人の生活・社会・地球をどう豊かにするのか、という考え方が30年前からありました。不平等な世の中を、どう平等にするかという思想です。テクノロジー型の人には、意外とリベラルな人が多くて、サスティナブル発想もここから。DXも、デジタルが突然やって来て世界を席巻するような話ではなく、課題解決です。従来の手段・価値観・能力・労力では解決できなかった課題、もしくは結果として蓄積され続けた課題が、テクノロジー、特に30年前に出現したインターネットによってどうなりましたか?物流をはじめ、多くのことが解決されましたよね。今まで解決できなかったことを、デジタルという力で解決する意志を高めるのがDXとも言えます。 ブランドを広めるためには、自分たちがなぜこの仕事をし、だれに対して、どんなサービスやモノを提供し、その方々がどんな幸せをどう連鎖させるか、に真剣に向き合うことです。人を幸せにする、豊かにしてこそのブランディングでしょう。必要なパートナーやリソースが、外部でエコシステムとして機能することでプロが生まれます!「こうしたい」と本気で考える人がいれば、それを本気で支える人がいて、本気と本気が結びつけば、必ずシナジーがあがってくるはずです。― 「夢」「目標」に対する アグレッシブな姿勢の根源は何でしょう? アグレッシブというか、オープンであり続けるのは、次のチャンスを考えているからです。自分のためだけでなく仲間や後輩たちのことを思えば、ドアを開け続けなければと。議論できる仲間が増えると、チャレンジのノウハウもたまりますから、その使命感のみですね。グーフ創業時から、次世代につなげる仕事をやりたいと言い続けてますよ。ここ2~3年で、共にデジタル印刷の可能性を信じチャレンジしている仲間の実力もアップして、世界で戦える人たちが育ってきたと感じてます。やってみようという思いが大切なんです。デジタルを扱えるから偉いのではなく、デジタルをどう利活用すべきか理解してこそ!次世代につながらなければ無意味です。僕たちの世代は、前の世代からアナログ世界の面倒で重苦しいバトンを手渡されてしまったので、次の世代にはなるべく軽くしてから渡し、「大丈夫だよ」と言い続けてチャレンジを促すべきだと思ってます。― ネガティブな出来事に対しては、 どう対処してきたんですか? 帰国した翌年に、こんなことがありました。業界紙等でデジタル印刷を語る機会が多くなっていた頃です。ある業界の方に呼ばれて出向いた席で、思わぬ数の重鎮たちに囲まれ「筋を通せ」と迫られまして。16歳から15年間アメリカで過ごし、日本型のビジネスルールもよく分からず半分外国人みたいな行動から、その後も「黒船」などと言われた僕ですが、一気に学んだ数時間でした。へこたれるどころか、別のヒントを得てパッと火が付いた感じで、やる気が出ましたね。 また、デジタルという言葉への誤解もあって、時々「デジタルは理解できない」と言われてしまいます。ただし、同じ「理解できない」にもいくつか種類があるので、僕は単にわからないという人や敬遠してるだけの人には、楽しさを伝え興味を持ってもらう努力もします。スマホだって、アプリの楽しさ・豊かさが出てきて一気に広がりましたよね。デジタル印刷活用についても、成功事例を目にする機会が増えると、「楽しそうなことやってるな」と、共感が連鎖すると信じています。4.これからどうあるべきか ~考えることをやめないために~― 競争が激化する中で大切なことは?正しい戦い方の流儀とは?  課題は解決するかしないかのどちらか。解決のために一歩踏み出すと、仲間ができます。要は、解決のため苦しみぬいた経験がある人は、後から来た同じ境遇の人を支えるので、思いを止めなければ、チャンスをつかめます。これこそが正しい競争かと。先の「セカンドチャンス」の話にもつながりますが、戦うことを簡単には止めないことと、目標のレングス設定が大事です。例えばPDCAは本来建設的なセットバック型コンセプトで、目標を決め、まずは計画から。山登りに例えると分かりやすく、計画して行ってみたら、この道は疲れたしケガ人が出たので、地図を確認すると新しい道があった。より安全そうな道を探し、適宜変更しながらたどり着くイメージです。アジャイルという手法を理解・実践し、常に変化し続けられる価値観が重要ですね。 僕は子供の頃から頭の中で考えたり、本を読んだり、知識の中をぐるぐる巡り、アメリカでチャレンジし、失敗も成功もたくさん経験して仲間を増やし、今に至ります。仲間、理解者は必要ですよ。まずは人に動いてもらうしかないことが、必ずあります。僕自身、良き理解者の最初の一人に出会うまでが大変でしたが、諦めなかっ たんです。「紙」のすごさを感じたあの日から。アメリカで働き始めたばかりの頃、海外で「紙」のパーソナライゼーションは、圧倒的存在でした。僕がここまで続けていられるのは、「紙」の力を確かめたい、という思いだけですよ。この日本で、デジタ岡本氏が「仕事で欠かせない」と語るツール。妄想が構想へ、構想からデザインへ、デザインから事業化へ。4Idea4U vol.552021 January

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