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2014年10月20日

印刷タイムス記事掲載:「仲間の駅」から「販促AR推進機構」へ

2014年9月10日、大阪市が主催する「Osaka Hackers Club」を構成する任意組織「仲間の駅」から「販促AR推進機構」とする設立総会が開催され、改組改称し最スタートしました。理事長には、弊社代表取締役社長 井戸 剛が就任することとなりました。設立総会の模様は、「印刷タイムス」2014年10月20日号に掲載されました。

「仲間の駅」から「販促AR推進機構」へ

9月10日設立総会、新体制への趣旨と活動方針を確認し全理事承認

販促AR推進機構は、平成25年9月に「印刷とスマホ・ARによるマッチング会」をテーマとして設立した「仲間の駅」を発展的に解消して、平成26年9月10日に「販促AR推進機構」とする設立総会を開催して改組改称し再スタートした。

11月6日に大阪グランフロント内大阪ハッカーズクラブを会場として開催する「販促ARマッチング会」から活動を開始し、それを起点として積極的に新組織の目的、活動内容などの広報を開始する。

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平成25年3月に、ARを主テーマとする任意グループ「仲間の駅」が大阪を中心とする印刷企業とARアプリ開発企業によって活動が開始された。同年10月には、事業活性化を促す目的で設立された大阪市イノベーションハブの指導を得て「大阪ハッカーズクラブ・オーガナイザー」の資格を取得、「印刷とスマホ&ARによるニーズとシーズのマッチング討論会」を開始した。会場となる大阪グランフロントC館7階で、これまで5回開催されたマッチング会は、11月6日、販促AR推進機構に引き継がれ「販促ARマッチング会」として継続される。

「ARマーケティングメディア」の育成と普及に取り組む

マッチング会を継続開催
11月6日イノベーションハブ会場に
販促ARマッチング会名称で

11月6日(木)午後2時から午後5時まで、大阪グランフロントC館7階、大阪イノベーションハブで、販促AR推進機構と名称変更して初となる活動を開始する。プログラムは次の通り。

■14時00分 参加者の自己紹介
■14時10分 「insideAR報告会・トレンド編」サイバネット・宮地英生氏
■14時50分 「insideAR報告会・ウエアラブル端末を使用したARのデモ編」  ウエストユニシス・福田氏
■15時30分 パネルディスカッション「ARの成功と失敗/ARの未来」
■16時40分 販促AR推進機構の紹介と今後の活動について

コンテンツと編集力など技術確立を支援

印刷企業におけるAR導入ケースは、昨年から急速に高まっている。自社ホームページでARの紹介をしている企業をインターネット上で数えると、現時点で103社が浮上する。ホームページで紹介はしていないがテスト的に着手している企業が多数あることから実質上は200社に及ぶ企業がARによる需要創造にチャレンジしているといえるだろう。

大日本印刷、凸版印刷、共同印刷などの大手印刷会社のほか電通、博報堂を始めとする広告代理店、あるいはアララ、ナレッジワークスを筆頭にクジット、アンビエントメディア、ディディアイディ、アカデミアシステムズなど多数のARアプリ開発企業が独自の提案営業を実施し、また印刷業界でも馴染みの多いイクス、ウイズ、光文堂、コトブキ企画やサイバネットが名を連ねる。デジタル印刷機メーカーからもキヤノンやリコーが独自の展開を行い実績をあげている。

今後、ARに着手する中小印刷企業にとってはサーバーやアプリの採用はもとより、コンテンツ制作に関する技術上の障壁は多くある。企画力、映像や音声の処理技術、それらの部品としてのコンテンツをまとめるデジタル編集力などARを継続的な戦力にするには学ぶべきことは多い。販促AR推進機構は、こうした状況に応え着手した企業が確実な「ARマーケティングメディア」として育て上げられる手助けをすることを目的としている。

多様な応用技術を共有する会員交流目指す

9月10日に開催された「販促AR推進機構」設立総会で、理事長に井戸剛氏(不二印刷代表取締役社長)の就任が決まり、副理事長に浅野健氏(金羊社代表取締役社長)、西井幾雄氏(NPCコーポレーション代表取締役社長)、吉田忠次氏(ダイシンコラボレーション代表取締役社長)、松井博司氏(コトブキ企画代表取締役社長)の4氏が承認された。

活動実務を担当する理事には宮地英生氏(サイバネット)、岡崎正輝氏(岡崎紙工)、土屋浩司氏(ファリシオ)、安藤光信(印刷タイムス)の各氏就任が決定した。監事は平田繁實氏(印刷タイムス)、宮川博一氏(慶福税理士法人)の2氏起用が決まった。

これにより6つの講座と研修プログラムによる教育事業収入、企業が持ち込む課題への指導提案活動収入、広報・出版活動、まちおこし提案プロデュース活動などによる事業収入と会員制に基づく入会金及び年会費で活動継続を図ることになる。

会員資格は印刷企業にとどまらず異分野・異業種等ARに関心を持つすべての人々を対象とし、会費は年会金10000円(入会金10000円)、関連製品の紹介と広報活動が行える賛助会員として年会費20000円(入会金20000円)と定められた。

講習会及び研修会を実施するための拠点として、大阪市北区南森町1―1―26・南森町フジビル5階に新事務所が設けられた。連絡電話番号は06―6755―4252。

地域活性化と直結する印刷需要

販促AR推進機構理事長 井戸 剛

電子媒体の登場によるネットワーク通信の時代を迎えて、デジタルメディアによるコミュニケーション手法が日常生活の中に浸透してきています。しかし、人と人の繋がりを促進するコミュニティ型のWebサイト等を含むコミュニケーション構造は、今日の高齢化社会を前提とする一般消費者にとっては、馴染みにくいものがあるのも事実と言えます。

急速に変化進展するデジタルコミュニケーション技術と社会環境とのギャップを、印刷業界が取り組もうとするAR技術を「ARマーケティングメディア」として、社会に広く提案、普及させることによって、一般消費者の購買活動に新たなエネルギーを付加していくことができるものと考え、その活動拠点として、このほど「販促AR推進機構」を立ち上げました。

販促AR推進機構の活動は、第1にAR機能とその利用効果を広く市場に伝えながら地域経済の活性化を促していくことになりますが、同時に、地域経済と直結する印刷業界の活性化をも促すことになり、ARマーケティングメディアによる印刷物創出へと結び付けて行くことを目的としています。

造る人、売る人、市場の人 新たな購買行動を促す

まちおこし含む5つの活動
ARの基礎、応用技術研修も

■AR基礎技術と用途開発技術の浸透図る

デジタル時代の情報内容、送受信、情報処理などのあり方を、一般社会の人々と共に考えていきます。生活の基盤となる情報の内容や伝え方が、日々変化して行くことによって社会や経済は発展していきます。その流れの中核にAR技術を据え、購買行動を変化させる先端技術として定着させていくためにAR技術に関心を持つ印刷業界と一般社会を対象に①AR技術基礎講座、②AR用途開発講座などの講習会と、③開発者向け技術研修、④ARマーケティング研修、⑤集客増注効果とAR研修、⑥O2O販促技術研修などの、研修会を開始します。

計画設定されたスケジュールに基づき開催される各講座と研修のプログラム内容は以下の通りですが、技術変化に合わせた内容変化を図っていきます。

AR技術基礎講座

①印刷とAR・ARとは何か/ARで何ができるのか
②ARを体験しよう・ARコンテンツを作る
③製作費用はいくらかかるか
④アプリ制作とエンジン
⑤メタイオクリエーターによる編集実習
⑥GPS型ARの作り方

AR用途開発講座

①光ARの作成ポイント
②災害型ARの作成ポイント
③カタログ・グリーティングARの作成ポイント
④マニュアルARの作成ポイント
⑤ゲームでAR/ARで計測
⑥サイネージARの作成ポイント

開発者向け技術研修

①ARによる統計分析
②ARグラスが可能にする領域
③3DCG講習会/3D人間撮影会
④撮影技術と動画編集
⑤パノラマコンテンツ作成
⑥nity+ARARマーケティング

研修(ARによるO2O)

①顧客情報と販促マーケティング
②顧客情報の分析・解析から販促と対策
③地域情報と顧客情報の利活用としての販促
④購買データからの販促視点
⑤データ収集の課題と法対策
 いよいよ始まるデジタル印刷とネット通販マッチングビジネス

集客増注効果とAR研修

すでにARを採用実施している印刷企業や、アプリ開発企業から見た体験談、 成功又は失敗事例の紹介と、その原因を探っていきます。
講師は1回の研修に2名を基本として、その時点で注目されている企業に依頼していきます。

O2O販促技術研修

①印刷+AR+Beaconの企画と室内実験
②各社が開発するO2Oソリューション
③企業と消費者を繋ぐユーザー登録システムやポイント会員システム
④顧客同士がつながり合いを持つSNS利用システム
⑤GPSとARを使用した道案内システム
⑥ツイッターとの連動

■コミュニティ創生・教育・広報活動

情報化社会における地域経済の活性化は、住民が一体となって行う「まちおこし」によって熟成します。スマートフォンとWebが普遍化した現在は、まさに特定の地域、あるいは地域を超えた形でコミュニティを作りだすのに適しています。人の流れや動きを作るARを、まちおこしに採用するプロデュース事業を提案していきます。

また、利用者を来店しやすく誘導するARサービスは、割引クーポンで購入を促進し、店に来れば景品やキャンペーン企画が提供され、定員は利用者が取得しているクーポンを使って商品購入を促します。

この仕組みを採用して新規事業を立ち上げる企業や、未来を目指す若い人々がベンチャー企業を立ち上げることも可能になります。そうした新しい人材の掘りおこしと育成に取り組みます。

ARサービスは造る・売る・市場の購買者等、社会生活者すべての人々のためのものです。そのため、多くの機会をとらえて、ARの実体験をしてもらわなければなりません。販促AR推進機構は、紙媒体と電子技術の融合を目指す立場から、印刷業界の協力を得て「生活を支えるAR」の利便性を広く社会に伝えていくことを使命の一つとしています。

会員の特典

▽会員は「基礎技術講座」、「用途技術講座」の2講座は無料で受講できるが、IT情報発信事業の「開発者向け研修」及び地域経済活性化事業の「ARマーケティング研修」、「集客増注効果とAR研修」、「O2O販促技術研修」は有料となる。

▽賛助会員は、すべての講習会及び研修会は有料となる。ただし講座及び研修内容に応じて、自社の技術・製品の利用価値を紹介するための講師となることができる。

▽会員以外でARに関心を持つ人々にも、講座・研修会への参加の機会を提供する。

■講座・研修会の受講料は現在未定。11月6日の販促ARマッチング会で発表予定。