idea4u_vol45
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主なレイアウトのパターン図①● 紙面を格子(グリッド)によって区切り、 それに合わせて要素を配置する手法● まとまりを感じさせやすく、整然とした 印象や安定感を与えるグリッドコントラストシンメトリー反復グルーピング余白●主役と脇役を対比させ、強弱をつける方法●紙面に迫力とメリハリを生む● 複数の要素をルールに基づいて同じように 配置する手法● 紙面に統一感が生まれ、情報が把握しやすくなる●主役となる要素を際立たせるための手法●強調ポイントを強く印象に残すことができる● 上下、もしくは左右に対称の形になるように要素を配置する手法● バランスのとれた安心感に加え、 インパクトを与える●情報をグループごとに配置する手法● 情報の伝達スピードを上げるとともに、 理解を深めさせられる現場からデザインの何を、どこに、どのように配置するか情報を効果的に伝えるためのレイアウトの考え方意図、必然性が求められるデザインのベース レイアウトとは、「何を、どこに、どのように配置するか」ということです。「何を=写真・コピー・図版等」、「どこに=紙面やWEB上の位置・エリア」、「どのように=大小や強弱、集散等」。この 加減と調整によってデザインの大枠、ベースが決まります。しかし、単に「美しく並んでいる」だけではレイアウトとは言えません。その配置には、先の「5W1H」に基づいた「強調すべき情報はこれだから、この位置に、このサイズで配置する」といった意図、必然性が求められます。 レイアウトには、いくつか基本となるパターンがあります。図①の6つはその代表例です。メリットがそれぞれ異なるので、作り手は情報を効果的に表現するのに最も適したパターンを選びます。選択は一つとは限りません。伝えたい情報の内容によっては複数のパターンを組み合わせることもあります。同じ素材を使っても、伝わる情報は全く異なる 図②は、基本パターンを使った見本デザインです。架空の雑誌の1見開き(2ページ)で、同じ文章と写真を使用して、一方は「グリッド」を、もう一方は「コントラスト」を採用しています。どちらも「新しい働き方」についてコメントを寄せる人を掲載した紙面ですが、印象、目を留めるポイント、読み進め方などの違いが実感できるかと思います。前号でご紹介した、クライアントの意向・目的を明確にする手法「5W1H」。そこから導き出されたコンセプトを踏まえて、優先すべき情報、強調すべきポイントをいかに絵的に表現していくかが、デザイナーの腕の見せ所になってきます。その最初の段階が レイアウトです。今号では、その基本的な考え方について、説明していきます。8Idea4U vol.452019 May

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