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6Idea4U vol.402018 July休眠顧客対策の事例資料企画名休眠顧客向け新セミナー参加申込促進業種社会人向け研修事業会社課題新規セミナーをリリースしたが、メルマガによるアプローチでの効果は少なく、入会数はあまり増えていない。休眠顧客へのアプローチで入会者数を増やすための新たな手法を模索している。契約期間3ヶ月の継続キャンペーン件数1,000件(休眠顧客から抜粋)キャンペーン新コンセプトショップの再来店施策業種大手コーヒーショップチェーン施策内容上質な空間と焙煎製法にこだわった味わいを売りにした高価格帯コーヒーショップでの【体験】を醸成させ、(紙×デジタル)ツールを使って再来店を促進する。枚数・仕様11種類×各1000枚商品毎のバージョニングコースター×Instagramハッシュタグキャンペーン誘導→効果測定歴史と伝統があるからこそ!の若手主体の新たなチャレンジ 創業102年という歴史と伝統の上に、デジタル印刷に代表される新しい技術を使って、お客様に新たな価値を創出する錦明印刷株式会社。同社がデジタル印刷の専門部署を立ち上げたのは2002年のことでした。当時は、デジタル印刷の位置付けも明確でなく、「オンデマンド」「クイックプリント」等の言葉が混在していた時代。当初のデジタル印刷が、スピードという観点で語られていたことによるものです。そんな中、2010年に潮目が変わります。デジタル印刷機の技術革新もあり、お客様ニーズが大きく変わったことで、より高品質を求められるように。それに応える形で、ハイエンドのHP Indigoを導入し、加えて受発注方法も進化させました。人(営業担当)を介して行ってきたことを合理的に見直し、Web to Printを本格始動。高品質であることはもちろん、より使用効果や結果が求められる時代への突入でした。現在は、デジタル関連については、デジタルプリントを基軸としたソリューションを通じ、企業とそのお客様との関係づくりをサポートするという立場で、プロモ―ション&ビジネスソリューショングループが対応しています。 同社では、ビジネス開発ミーティングという形で自主企画の創造を目指し、入社5年以内の若手社員がデジタル印刷活性化に取り組みました。顧客からの具体的な案件提示を待つのではなく、自主提案の切り札として、デジタル印刷を活用するものです。若手ならではの発想で、HP Indigoの特性を生かした最近の2つの成功例について、企画提案プロセスから実施も含めリアルに紹介します。One To Oneの取り組みでレスポンス率38%を達成! まずは、「MA(マーケティング・オートメーション)×紙DM」という手法で、社会人向けセミナーを開催する事業会社に向けた、休眠顧客対策の事例について(下記①参照)。「新規のセミナーをリリースしたものの、反応が芳しくないという情報から課題を抽出し、休眠顧客アプローチのシナリオを検討しました。企画会議を進める中で「提案のヒントになるのでは?と着目したのが、クリスマス時期に、お客様に対して行った自社のキャンペーン。既存の案件をヒントにしたのもポイントです。 リストからの抽出による約200名を対象に実施した今回のキャンペーンでは、レスポンス率38%を達成しました。One to Oneの取り組みが、高い効果を生み出したケースです。ツールとして用意したのは、封筒入りクリスマスカードとパーソナルQRコード。受け取った方がQRコードから各自専用サイトにアクセスし、メッセージ動画を見てアンケートに答えるとサンキューメールが届く、というシンプルな仕掛けです。個人が特定できるため、カード送付後2日間アクセスのない方に、自動でリマインドメールを送るというもの。紙とデジタル、それぞれ反応するユーザー別アプローチです。クリエイティブについては、紙とデジタルを統一し、クリスマスカードを受けとった記憶を呼び戻すきっかけにしたことが功を奏したようです。 先に述べたように、これら全て若手社員が自ら実践したという事実が重要です。自社の事例をもとにカスタマージャーニーと呼ばれるシナリオを作成し、お客様に提示しながらディスカッションを重ね、提案を繰り返した結果なのです。当該事例は、紙DMとデジタルマーケティングを、小規模単位でもスタートできるという好事例となりました。キャンペーン概要①キャンペーン概要②チャレンジから生まれた新たな視点デジタル印刷のフィールド拡大のための積極的自主提案と企画プロセスとは

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