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5Idea4U vol.402018 July121FC GIFUのクリアファイル。多品種をまとめてバリアブル生産しています2異なるメッセージが入ったパッケージ3「Mosaic」を活用したクリアファイル。生成される画像の種類は無限大です　4Web to Printの構築サービス事例344まとめ■ これまでの技術を活かしつつ、紙だけではない多様な素材を使いプロモーション分野に取り組んだ。■ 同じ仕様をたくさん集め「小ロットの塊」を形成することで、デジタル印刷の価値創出に成功。■ オフセットやオンデマンドの置き換えではないという気づきが、新たなマーケットを創造した。https://www.obora-pri.co.jp/本社：岐阜本巣岐阜工場：岐阜県岐阜市東京オフィス：東京都品川区【事業内容】・ 販促グッズ、SPツール・紙器・パッケージの企画・制作・ 合成紙・化成品印刷・コーティング・特殊印刷・ インターネット印刷通販・ WebtoPrintシステム構築・ ビジネスフォーム印刷会社の現状を二つの視点から分析しました（資料参照）。一方の側面は「営業チャネル（通販と通常の営業活動）」、もう一方は「デジタル印刷機の使い道」です。　使い道における拡張・強化は、通販であれば小ロット対応で顧客満足度を上げる、営業活動では極論利益を出す必要はなく、顧客とのコミュニケーションになればいいと考えました。にもかかわらず、言わばスーパーの特売の卵、看板だったこの部分を、多売していたために儲からなかったのです。　こうした分析の結果、価値ある印刷は新ビジネスの確立にこそあるという結論に至ります。通販では小ロットをBtoBからBtoCに向けた展開を模索し、問題だった営業活動では、「小ロットの塊」という考え方を導き出します。単純な小ロットではなく、案件や品種は異なっても必ず同じ仕様のものが集まって大きなロットを形成する「小ロットの塊を、デジタル印刷における価値ある印刷の基本コンセプションと位置付けました。オフセットやオンデマンドとは違う新しいマーケットを創造する　成功事例の一つが、FC GIFUの販促用クリアファイル企画です。クリアファイルは、同じ仕様の集まりとなり「小ロットの塊」＝大ロットになります。その他、人気アイドルグループの販促品や、可変メッセージ付きの多品種パッケージなど、同じ仕様のもの＝「小ロットの塊」を必然的に形成させるセールスプロモーション企画は、デジタル印刷ビジネスを、利益を生む構造へと変貌させました。塊の確保として、HPのアプリケーション「Mosaic」も活用。素材データを入力するだけで、世界に一つだけのユニークなデザインを大量に自動生成できるシステムで、クリアファイルはもちろん、うちわやパッケージを提供しています。また、Webto Printの構築サービスも塊を生む構造に。ワインBOX、ノートパソコン用のステッカーといった特化した商材のサイトなため、同じ仕様のものがたくさん集められ、塊を形成できるというわけです。　大洞印刷は、デジタル印刷導入を経て、営業スタイルからワークフロー、ビジネスモデル、Webシステム、そして社内の意識と、様々な改善・改革を実行。それが今日に結実しています。単純な小ロットではない、「小ロットの塊という概念を持って、バリアブル等デジタル印刷の力を最大限に活用し、セールスプロモーション分野、グッズ販売、パッケージングにおいて印刷物に新たな役割を与えています。　大洞印刷の成功は、デジタル印刷を単なるオフセットやオンデマンドの置き換えとは考えなかった点に集約されます。デジタル印刷は、新しいマーケットを創造するテクノロジー。大洞印刷のビジネスモデルには、これからのデジタル印刷が大きく広がっていくための最適解があります。大洞印刷株式会社