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4Idea4U vol.402018 July価値ある印刷のための社内分析/インターネット印刷通販事業資料クリアファイル専門の「ボラネット」。圧着ハガキ専門の「ボラネットDM」。社内の現状分析から導き出した「小ロットの塊」で、新ビジネスを確立しました。オフセット印刷事業の拡張・強化デジタル印刷による新ビジネスの確立通販小ロット対応小ロットB2B→B2C営業小ロット対応、試作・提案・蛍光マット、透明インクナンバリング、バーコード小ロットの塊UVオフセットとデジタル印刷でセールスプロモーション分野へ進出　「デジタル印刷は、多品種・小ロットに強い」。この定着したイメージが、デジタル印刷ビジネスを難しくしていると言っても過言ではありません。大洞印刷株式会社は、この固定観念を払しょくし、デジタル印刷のビジネスモデルを確立しています。　2004年、主力だったビジネスフォーム印刷に限界を感じUVオフセット印刷機を導入。以来、国内シェアトップクラスのクリアファイルをはじめ、圧着DM（ハガキ）、機能性シール・ステッカー、美粧性の高いパッケージ等で、セールスプロモーション分野をコア事業に据えています。　HP Indigoデジタル印刷機を導入したのは2011年。「クリアファイルをより安く、小ロットでほしい」という顧客ニーズの高まりが端緒でした。これまでのオフセット印刷では対応できず、オンデマンド印刷では品質を担保できない。安価で、小ロットで、高精細なクリアファイル製造を求めたとき、デジタル印刷という選択は必然でした。バリアブルかつ個人ユースで1枚からできるクリアファイル、パーソナライズされた情報を提供する圧着DMなど各商材のアップデートをデジタル印刷によって実現。UVオフセット印刷で培った技術力も活かすことができ、PPやユポをはじめタック紙やアルミ蒸着紙など、多様な素材への横展開で差別化していきました。印刷通販でニーズに応えるも利益の上がらない現実に直面　インターネット印刷通販にも早くから進出。2005年のクリアファイル専門サイト「ボラネット」を皮切りに、販促ツール、同人誌・同人グッズ、圧着ハガキ、オリジナルパッケージなど、専門店型のサイトを多展開してきました。近年、デジタル印刷を活用して展開しているWeb to Printの構築サービスにおいてもスタンスは同じ。「オリジナルメッセージ入りのワインギフトBOX専門サイト」や「HPノートパソコンに貼れるステッカーサービス専門サイト」といった特化した商材、キャンペーンサイトを販売しています。　「多品種・小ロット」というデジタル印刷の強みと通販サイト（Web to Print）の存在、さらには積極的な営業活動が実り、デジタル印刷案件の受注は導入からほどなく増加。しかし、“単純な小ロット印刷だけ”では儲からない現実を突きつけられます。一つの注文で1万円から2万円といった案件をさばく日々。単価安の案件増加に歯止めがかからなくなり、営業も現場実務者もみんな大変という状況に。価値ある印刷の仕組みを再考、再構築する必要に迫られました。同じ仕様をたくさん集め、「小ロットの塊」を形成 　デジタル印刷をどう使って利益を出すか、単純な小ロットの仕事をオフセット印刷から置き換えることで価値は出せるのか。課題に直面した同社は、専門店型の印刷通販で「小ロットの塊」を創出価値ある印刷の仕組みを確立！成功のキーワードは「小ロットの塊」デジタル印刷ビジネスにおける最適解とは