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 会社の運動会をプロデュースするNPO法人がある。 会社内での上司と部下のコミュニケーション不足、部署ごとの風通しの悪さ、全国にちらばる工場や拠点の社員の連絡不足などが原因で問題が発生することが多い。その原因解消のきっかけとして運動会を使う企業が増えている。 このNPOでは目的に合わせてプログラムを工夫している。例えば、借り物競争ならぬ「借り人競争」では、「尊敬する上司」「私のライバル」「酒癖が悪い人」というお題を仕込む。これを通して運動会の後も社内の会話が弾む。 また、チームビルディングやチームリーダーの研修を目的にした「研修型」の運動会も多い。その場合、例えば「10人11脚競争」の1回目の後に作戦タイムを設け、改めて2回目を行って、タイムの「短縮幅」を競うようにして、改善のためにチームで知恵を出し合ったり、役割分担をしたりするようにしている。 また最近は、競技は昼までにして、午後はバーベキューを楽しむという日程も人気だ。お肉屋さんと直接契約してバーベキューのセッティングまで手がけている。 事業を始めた2008年に開催した運動会は5件だったが、2016年は210件に増えた。ほぼ毎週のようにどこかで運動会を開催している。 最近では商店街や自治体の運動会や「婚活」の運動会も手掛けている。運動会用具のレンタルや司会者の派遣まで行っている。運動会をプロデュースして会社の問題解決をサポート話題になるクーポンと捨てられないチラシ■本物と間違えそうなクーポン 日本のハンバーガーチェーンが昨年8月31日から9月下旬までの期間限定で「半熟月見つくねバーガー」を販売した。“売り”は具のトロ~リとした半熟タマゴ。 これだけでも味わってもらおうと、半熟タマゴのトッピング引換券を別のハンバーガーを注文したお客さんに配布した。そのデザインは半熟目玉焼きの写真を切り抜いたもので、一瞬本物に見間違えるほどよくできたものだ。 同社では、この券を使ったイタズラも提案した。財布から取り出して「あっやっべ、半熟タマゴ落とした」とか、「お前のPCの上に半熟タマゴ落とした」とLINEしようというもの。SNSでも話題になって、PRに役立った。■捨てられない玄関マット・チラシ 宅配ピザのチラシが各家庭に配布されることがあるが、多くは捨てられて宣伝効果は限定的だ。 トルコのピザチェーンも同じ悩みを抱えていた。トルコでは、チラシは玄関先に置くだけなので、住人の目に触れる前に風で飛ばされることも多い。 そこで、捨てられ、風に飛ばされないチラシを開発した。それは玄関マット。ピザの箱の形をしたマットで、注文用の電話番号が書かれている。これを各家庭の玄関のすぐ外に敷いてまわった。 住人にとっては靴の裏を拭けて便利。帰宅するたびに目に留まるため、ピザチェーンは毎日PRできることになる。SURPRISE!6Idea4U vol.382018 Marchプロモーション集客・販促ヒント100選!!

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