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9Idea4U vol.252016 JanuaryFMONONプロモーション■​ターゲットは音声認識機能 スマホの音声認識機能は便利だが、 クルマの運転中に使うと事故の恐れがある。そこで、日本の自動車メーカーがスウェーデンでこの機能を利用した、 安全キャンペーンのラジオCMを放送した。 CMの冒頭で「運転中にスマホを使う と、事故につながるおそれがあります」と呼びかける。そして、「まだスマホ操作を無効できないのなら、私がしましょう」と話し、ラジオから車内のスマホ に向かって呼びかける。 するとスマホは「ご用件はなんでしょう?」と返答。ラジオからタイミングを見計らって、「機内モードに切り替えて」と指示すると、機内モードに設定される。 スマホの機能に向けられた斬新なマーケティングである。■若者向けにくだけた表現 高速バス、夜行バスの料金比較や検索サービスを行う会社は、スマホのみでネットを見る若い世代を対象に、 ツイッターを使ってスマホ向けのPRを行っている。 その際、気を付けているのは宣伝らしくしないこと。アカウント名を「俺」にして、「旅行に行きたいと考えているかい?」というような、くだけた 文面にした。同時に「全国7000便以上のバスの中から最安値をゲットできるぜ」と情報をしっかり盛り込んだ。 このPRでリツイートが3000件以上、 お気に入り登録は1万1000件以上、 サイト自体のページビューも2倍に増えた。■神社が若い女性向けの記事を配信 京都にある縁結びの神社がLINEを活用している。 参拝者の多くは10代~20代のため、 若者向けの旅行雑誌やファッション雑誌にLINEのアカウントを入れた広告を掲載。境内でもPOPを掲示した。すると、運用から1年も経たずに4000名を超える「友だち」登録があった。 LINEでは、アンケートに基づいて、「友だち」が読みたい記事を配信。「恋力アップ占い」や、恋を応援する言葉を綴った「恋コトバメモ」が好反応だ。2015年の元旦に配信したメッセージに、スマホサイトの「恋愛占い」へのリンクをつけたところ、4人に1人にあたる700人 以上がクリックした。実際の参拝者も増えている。 クーポンがなくても、多くの人が読みたい記事を提供することが、友だちを増やす秘訣のようだ。■商品紹介で興味を引く 大手100円ショップでは、値段が安いためクーポンを使えないが、LINEを使った販促が効果を上げている。 店舗によって客層が違うので、店舗ごとにLINE@を運用し、1カ月に500アイテム以上の新商品の中から1アイテムの活用法をタイムラインで紹介している。商品情報をアップした日は、紹介した商品の棚の前にお客様が集まる。 運営会社から一斉配信されるメルマガやSNSと違って、顧客が求める店独自の情報を提供することが集客につながる。スマホの機能と読者層に向けたマーケティングクーポンだけがLINEでの集客方法ではない

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