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8Idea4U vol.252016 January■老舗銭湯に登場したスケボー場 栃木県栃木市にある明治22年創業の老舗銭湯は今も風呂を薪で焚き、 近所の人から長年愛されている。 昔ながらの店構えで、2階の大宴会場では近所のお年寄りがカラオケを 楽しむこともある。 その2階の広間を、東京から来た婿養子がスロープやチューブなどをつくってスケボー場にした。周りに友人がなく寂しいことから、 好きなスケートボードの仲間を集めようと考えたのだ。 すると、周辺に同様の施設がないため、スケボー愛好家たちが集まるようになった。そして、彼らはスケボーでかいた汗を、銭湯で流して帰って行く。無料の貸タオルサービスがあるので、スケボーを持ってくるだけでいい。思わぬ形で集客が実現した。■ギターを楽しめるカラオケ カラオケ会社が歌以外にギターも楽しめるサービスを始めた。 持参するものはギターとコードだけ。 専用端末にギターをつなぎ、ボリューム を上げれば準備完了。アンプやエフェクターは一切不要だ。 収録曲は約1万3000曲。モニター 画面にコードが表示されるので、知らない曲やうろ覚えの曲でも弾くことができる。スーパースロー再生機能があり、難しい曲でも簡単に練習できる。 マイクを使っての弾き語りや、一人がギターを弾いて、もう一人が歌ってもOK。これで、ギターを弾く人もカラオケを楽しめる。プロモーション■信頼できる小売店だけに卸す酒蔵 和歌山県海南市の酒造会社は、杜氏 に依存せず、社で製造するという新しい取組みを行っている。 だが、販売方法は新しくない。酒問屋を通さず、ネット販売も行わない。酒屋の主人と話して酒の好みも考え方 も知り、酒蔵に招いて酒造りを見てもらった店だけに卸すのである。 いい酒屋にはいい常連客がいる。 その酒屋にいい酒を卸せば、話題は 自ずと広まる。そのためには、まず酒蔵 と酒屋との間に信頼関係を築く必要があるからだ。 少々古風な口コミ戦略が功を奏し、 売り上げは増えて、年間で20万本売 れている。■氷式木造冷蔵庫が復活 埼玉県川越市の木工所は昔、氷式木造冷蔵庫を製作していた。高さ90センチ ほどの木の箱で、中は上下に分かれている。上の段に氷を入れて、その冷気で冷やすという仕組みだ。一般家庭で 見ることはなく、製造もされなくなった。 数年前、同社が偶然見つけた氷式 冷蔵庫を修理してサイトに掲載したところ、レストランから問い合わせが入るようになった。氷で冷やすから 温度は10度前後、適度に湿気があり、魚や野菜の冷蔵に適するため、和食店や寿司屋からの注文が多い。 電気式と違って振動がないから、 貯蔵に気を使うワインセラーからもオーダーがある。 すべて受注生産だが、月1台ほどのペースで注文が入っている。集客・販促ヒント100選!!発想を転換して、違う使い方で集客を実現古いものの価値を再認識して事業に活用

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