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9Idea4U vol.232015 Septemberプロモーション 東京・南池袋にある一風変わった書店が話題になっている。 新刊本や雑誌、名著の文庫本を販売しているが、店内にカフェもある。このカフェは、ワンドリンク(360円)のオーダーでソファや冬はコタツに座れる。電源、Wi-Fiの利用もOKだ。平日の昼間は300円を追加すると昼寝もできる。 店内では、アーティスト、医者、経営者など様々な分野の専門家を招いての講演やセミナー、ライブなどのイベントが開催される。 イベントごとはただ聴くだけに止まらない。「部活」と称した活動が行われていて、写真や英語、落語、漫画などのテーマに沿った本をテキストに、講師を招いてお客さんが直接教わり、自らも実際に体験できる。老若男女、様々な人に人気で、新たな交流が生まれている。 また、毎週日曜朝9時からは、好きな本について熱く語る読書会が開かれる。参加者が熱狂的に語れる本であるなら、作者、ジャンルを問わず何でも構わない。ネコ好きな人が、ネコが出てくる小説を紹介することもあった。これはネットでライブ中継される。 優良顧客は、自分の小さな「書店」を持てる。毎月、買い上げ金額2500円ごとに進呈されるカードを多く持っている人から、自分が選んだ本を店頭に並べることができるのだ。自分の「書店」だから、ポップも自分で書ける。 営業時間は午前10時から夜10時 まで。午後6時以降はアルコールも飲める。ワールドカップやオリンピックなどのスポーツイベントがあるときは、パブリックビューイングが開催される。本に限らず、楽しみを提供する書店である。 ■ツイートで物語が決まるミニドラマ ツイッターが開発した映像アプリVine(ヴァイン)は、スマートフォンで映像を撮影して、簡単にSNSで共有できる。撮影はボタンを押している間のみ、最長6秒間の映像が撮れる。 大手化粧品会社は、高校生に自社商品を浸透させるため、Vineを使ったドラマを作った。1話6秒なので時間がなくても、気軽に見られる。内容は、女子高校生の主人公が謎のダンス部3人組に遭遇したことで人生が急展開する「ジェットコースター青春ストーリー」。全6話で毎週水曜日に公開された。 しかも、ただ見るだけの作品ではない。毎回、ドラマの続きの展開はユーザーのツイッターでの投票で決まる。そして、ツイート後に応募フォームに入力すると1万名に口紅がプレゼントされた。公開から2日で3万回以上再生される大ヒットとなった。■リツイートで当たるデジタルクーポン 大手ハンバーガーチェーンが、朝の来店者獲得のために行ったクーポン企画。 まず、顧客は同社の公式アカウントをフォロー。毎日午後8時になると、このアカウントがPRをツイートする。 顧客はそれをリツイートするだけ。 朝になると、クーポン当選者のアカウントに直接メッセージが届く。店に行き、スマホでそのメッセージを見せると、コーヒーやマフィンなどが1つ無料でもらえる。商品は毎週変わる。 応募期間は毎週日曜から木曜の午後8時から翌午前3時まで。クーポンは毎週1000名限定だ。簡単な仕組みだが、多くの人にリツイートされることで、PRが拡散される。本屋の枠に収まらず、楽しみを提供する池袋の書店告知を流すだけではないツイッターで行う双方向の販促

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