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4Idea4U vol.232015 September では、どのようなプロモーション手法があるのか、改めて詳細を見ていきましょう。 プロモーション手法の基本形は、大きく4つの制度・手法に分類されると言われています。 それは、  【1】試用手法  【2】プレミアム手法  【3】プライス手法  【4】制度手法 この4つです。 ひとつずつみていきましょう。 まずは、1つめの試用手法です。この手法は、商品やサービスの試用機会を提供し、その結果、購買を促す手法です。商品やサービスのお試しキャンペーンや、スーパーやデパートでの試食・試飲販売などもこれに当たります。 2つめは、プレミアム手法。読んで字のごとく、商品やサービスの購入に際し、特典=プレミアムを提供することで購買を刺激する手法です。「今ならおまけがついてくる!」等この手法です。 3つめは、プライス手法。プライス、要は価格です。限定的な価格の割引でお得感を引き出し購買を刺激する手法です。キャンペーン期間中「今なら○○円引き」、もしくは時間限定で値引きをするタイムセールスもこれに当てはまります。 4つめは、制度手法です。この4つの中で一番複雑な手法です。制度手法とは、販売と一体化することで、長期間にわたり制度的に特典を提供し、購買を促す手法です。雑誌の定期購読等がこれに当てはまります。まとめて一年分の購入をすることで、無料で発売日に家まで発送してくれる、また価格の割引を受けられる、これが制度手法です。 この4つの手法はさらにいくつかの手法に分けられ、全部で18の手法から成り立っています。また、この18手法にはバリエーションがあり、さらに加えて手法間の組合せ展開もあるのです。さまざまな組合せ展開が考えられ展開出来るので、まるで無数の手法があるように見えるのです。 それぞれのプロモーション手法には、どのターゲットに合うか、どのような展開で強く効力を発揮するか等、効き目のクセがあります。たとえば、この手法を活用するとトライアル購入により効果が見込め、また別の手法だとリピート購入に強い、というように。 この各手法のクセを正しく理解しておくことで、より効果的なプロモーション展開が可能となります。 では、実際の18の手法を簡単にご紹介していきます。1.商品サンプル配布 サンプル商品を見込み客に配布し、商品のよさを実際に試してもらう手法。 たとえば、化粧品などでこの手法がよく使われています。サンプル・試供品を配ることで、まずは商品をターゲットに利用してもらい、良さを理解してもらう、気に入ってもらうことで購入に繋げる手法です。2.モニター制度 耐久財等の場合に“テスト・ユース”してもらう手法。消費財では、商品の返却や感想文を書いてもらう等、何らかの条件をつけて、商品を試してもらいます。 商品サンプル配布と同様、まず使ってもらうことで良さを知ってもらい、購入に繋げます。3.デモンストレーション (イベント/強調陳列) 商品のよさを、見込み客の前で、実際に試して見せる展開。販促イベントの多くは、この手法のバリエーションです。また、商品の強調陳列も、まさしくブランドのデモンストレーションであり、この手法の一形態と言えます。4.封入プレミアム プレミアム品を封入する等、商品を買えば、必ずプレミアム品がもらえる仕組みです。 例えば、ビールを買うと今ならグラスが付いてくる等、プレミアム=おまけ(特典)がついてくる手法です。5.プレミアム容器 商品パッケージを、そのまま後利用できるプレミアム品にしてしまう手法です。シーズン毎のデザインを変える等の展開も行われています。6.応募もれなく進呈プレミアム 購入証明となる物を送れば(バーコードやキャンペーン・シールの送付やシリアルナンバーの入力等で)、もれなくプレミアム品が進呈される仕組みです。 パンについているシールを集めて送れば、お皿がもらえるキャンペーンがまさにこれです。7.自己精算式プレミアム 購入証明と、規定の金額を送れば、もれなくプレミアム品が進呈される仕組みです。 こちらはちょっと高価なプレミアムが付けられるので、話題性が高くなる可能性がある手法です。8.応募抽選プレミアム 購入証明を送ると、抽選でプレミアム品が進呈される仕組み。 お菓子や飲料、食品などで多く展開されています。9.その場当たりプレミアム 三角くじやスクラッチ・ゲーム等その場当たり方式でプレミアム品が進呈される仕組み。 その場で当たる!という臨場感が、プロモーション手法の4つの基本形ターゲット・効果によってさらに18手法に分かれる激変する消費社会に合せた販促手法

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