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3Idea4U vol.232015 September激変する消費社会に合せた販促手法選び、実際のプロモーション展開に必要なツールの制作をします。 例えば、ポスターやPOP、読み物系の小冊子等の印刷物、より直接的にターゲットに訴求する場として運営されるプロモーションイベント、ネットや映像を活用したツール等、そのブランド(広告主)の求める成果を上げるために必要な様々なツールの制作を行います。 各ツールがそれぞれの役割を果たすことで、最終目的に近づくための仕組みをつくっていきます。 次に実際に行われるプロモーション手法(プロモーション・テクニック)について、見ていきましょう。すでに設定されているプロモーションの目的・戦略課題を、最も的確に解決してくれるプロモーション手法(プロモーション・テクニック)を選び出し、どのような展開にしていくか、具体的な内容を決めていきます。 ここでいうプロモーション手法(プロモーション・テクニック)は買う・購買を動機づけるためのあらゆる施策を総称しております。しかし一般的にはまだ、動機づけるための手法の展開を告知する(知らせる)媒体・ツール(例えば、チラシやダイレクトメール)のこともプロモーション手法と呼ばれています。しかし実際にこれら二つは異なるものであり、二つが持つ役割の違いをきちんと理解し、認識しておくことが大切です。 繰り返しになりますが、媒体やツール、例えばチラシやダイレクトメールを活用して「知らせる活動」は基本的には広告活動です。こういう商品が、サービスが、キャンペーンがあるということを認知させるための活動です。 それに対して、プロモーションはその商品を、サービスを購入に結び付ける、直接的な購買行動の促進が目的の活動です。広告活動とプロモーション活動の違いは、テレビや新聞といったマス媒体を使うか使わないかではないのです。活動の目的の違いがあり、それに基づく購買への動機づけ施策があるかないかの違いなのです。(次ページにつづく) 新しいプロモーション手法として、クロス・ブランド・プロモーションがあげられます。これは、それぞれの最終目的を達成するために、ブランド(広告主)を効果的にクロスさせ、双方のメリット、より高いプロモーション効果、また相乗効果を狙った戦略です。 具体的にどのような戦略が行われているか、実例を見てみましょう。1.飲料メーカーA社のペットボトルの お茶を購入すると、牛丼チェーンB社のサイドメニュー(みそ汁・たまご・漬けもの等)がもらえる。 また、B社の牛丼を食べると、A社のペットボトルのお茶の割引クーポン券がもらえる。2.お菓子メーカーC社の新商品を○ ○円分購入すると、ドリンクメーカーD社の新商品(C社のお菓子と相性のいい)が抽選で当たるキャンペーンこのようなクロス・ブランド・プロモーションは、従来の単一のブランド・広告主で行うプロモーションと比較し、消費者にとってのお得感や話題性が高まることで、相乗的に高い効果を狙う戦略です。 また、媒体費用やツールの制作費を分担出来るので、プロモーションにかかる費用を抑えられるというメリットもあります。クロス・ブランド・プロモーションとはターゲット③ プロモ・メディア&ツール制作・グラフィック系SP印刷物・編集系SP印刷物作・ネット系ツール・映像系PSツール・SPメディア・購買時点ツール・プロモーション・イベント② プロモーション手法による  購買動機付けの仕組み作り① プロモーション戦略(戦略目標の設定)プロモーション手法と広告・広報活動の違い

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