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4Idea4U vol.222015 July 今ほとんどの会社がホームページを持っています。しかし、サイトを十分に活用できているでしょうか。せっかくのサイトも利用方法を理解していないと、真価を発揮することなく、宝の持ち腐れになってしまいます。そこで、ネットの活用に役立つテクニックを紹介します。 近年、スマホやタブレットの普及が進んでいます。若い人の中には、PCを使わず、これらのデバイスだけでサイトを見る人もいます。そのため、端末に合せてレイアウトが変更されるレスポンシブWEBが一般的です。 ネット利用者をサイトに誘導するためには、広告や検索エンジンなどの方法があります。これら外部のページからクリックして最初に表示されるWEBページが「ランディングページ」です。ランディングとは「着地」という意味です。「着地」しても「離脱」の危険 ネット利用者を自社のサイトに誘導することはスタートに過ぎません。ページの内容によっては「着地」してもすぐに「離脱」される恐れがあります。 たとえば、ある人がミネラルウォーターを買おうと思って検索したところ、飲料メーカーのサイトがヒットしました。ところが、そこに掲載されているのはジュースなどの清涼飲料水の情報ばかりで、ミネラルウォーターの情報はそのページに見当たらず、見るためにはさらにクリックをしなければならない。ということになると、その人は買う気を失って、検索エンジンに戻り、他社のサイトに移ってしまうかもしれません。結果的に潜在顧客を見逃すことになります。 検索をしてランディングページを見たものの欲しい情報がない場合、数秒で他のサイトに切り替えられると言われます。ネット利用者は情報を読み取り、取捨選択するスピードが速いのです。 ネット利用者が検索したり、広告をクリックしたりするには動機・目的があります。ランディングページからの「離脱」を防ぐためには、その動機・目的に応えることが必要です。 利用者の動機・目的に応える方法 では、どのようにしてネット利用者の動機・目的に合わせたサイトづくりをすれば良いのでしょうか。 その一つの方法が検索キーワードから動機・目的を知ることです。たとえば、ミネラルウォーターについて検索する際に「ミネラルウォーター」のワードの次に「軟水」と入力する人と、「サーバー」と入力する人は動機・目的が異なります。この違いに合わせて、いくつかのランディングページをつくると、利用者の「離脱」を減らすことができます。 このような手法を「ランディングページ最適化」(LPO Landing Page Optimization)と呼びます。 他にもLPOの手法として、過去の購買行動、閲覧パターンなどの顧客情報から顧客の行動を予測する方法や、ネット利用者のタグ、評価、レビューを元に効果が高いと考えられる情報を掲載する方法等があります。 これらの手法で複数のランディングページを作り、アクセスログを分析して効果測定を行うことで、効果的なサイト運用が実現できます。 情報提示・変更方法にも注意が必要 販促でネットを利用するためには、サイトでの見出しや写真の見た目も重要です。たとえば、情報が整理されていないページは、デザインやキャッチコピーに工夫を凝らす必要があります。商品の魅力が伝わらない写真は変更するべきでしょう。 それはチラシや新聞・雑誌の広告でも同じことですが、PC、スマホ、タブレットでの見え方は、印刷物とは異なるので、注意するポイントも変わってきます。特に、スマホ、タブレットでは拡大ができるので、写真は鮮明なもの、わかりやすいものを使うとよいでしょう。 さらに、サイトに掲載した情報を変更することについても考えなければなりません。管理人が社外の場合はその都度発注することになりますが、自社で管理しているサイトならば、すぐに変更できます。最近では、担当者自身が商品データを更新できるランディングページが主流になっています。 自社サイトでなくても、Facebookでページをつくることができます。Jimdoなどの簡単にサイトをつくれるサービスもあります。これらを使うと、URLの取得・管理の経費がかかりません(Jimdoには有料サービスもある)。ただし、デザインや表示方法などの仕様が変更されることがあります。ネットの潜在顧客を逃さないテクニックランディングページとレスポンシブWEB最初に利用者の目に触れる ランディングページレスポンシブWEBで多様な端末に対応販促のネット活用術

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