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9Idea4U vol.202015 Marchプロモーション■読書をツイートで勧める本のしおり 読書離れが進む今、本を売ることだけでなく、本を読む習慣を根付かせることが重要となっている。 そのために、アメリカにある大手出版社は「ツイートしおり」を開発した。 しおりの上の部分に小さな箱があり、中には光センサー、タイマー、ナノチップなどが組み込まれていて、本を閉じた時からの時間が計測される。そして、一定時間開かれないと、「そろそろ本の続きを読んだ方がいいよ」とWi-Fiを通じて自動的にツイートされる。 しおりは数名の作家別に用意されていて、それぞれの特徴の文章、代表的な文章の引用をしてツイートされるので、それも楽しみの一つだ。■ SNSでビール半額タイムを延長 デンマークのビール会社がUSBメモリの形をした専用メディアを開発した。それを、バーに備え付のテレビモニターに差し込むと自動的に「ハッピータイム」がスタートする。これは同社のビールが通常の半値で飲めるというサービスタイムで、一定の時間が経過すると通常料金の料金に戻る。 しかし、SNSを使うと、延長ができる。店の客が、画像投稿SNSのInstagramにキャンペーン専用のハッシュタグをつけて、ビールを飲んで楽しんでいる写真を投稿すると、店のモニターに映し出され、そのたびに5分延長されるのである。 Instagramに投稿されることでお客さんがビールの宣伝をしてくれることになる。投稿を見た人は、ハッピータイム開催中とわかって店に集まってくる。客・店・ビール会社の三者にとってハッピーな企画だ。 Bluetooth Low Energy(BLE 近距離無線技術)を利用してデータ通信を行う「iBeacon」対応のスマートフォンが増えている。iBeaconは、Bluetoothのデバイスを設置することでスマートフォンとのインタラクティブなコミュニケーションが可能となるため、スーパー、映画館など、店や施設での活用が期待されている。■クーポンやポイントとして シアトルやサンフランシスコのスーパーでは、オリジナルアプリをスマホにダウンロードしておくと、入店した瞬間にiBeaconを通じてクーポンやポイントがもらえる。スマホさえあれば、クーポンやポイントカードを持ってくるのを忘れてもサービスが受けられる。 東京都内の私鉄駅構内にあるショッピングセンターでは、32個のBluetooth端末と30個の音声端末を設置し、位置情報などに応じた情報配信を行っている。また、ショッピングセンター内の対象店舗を回ると最大600ポイントが貯まる「チェックインマラソン」も実施している。■映画館で観客へのサービスとして 首日本の映画配給会社は、2014年5月に公開した映画に関してiBeaconを利用した映画館来場者向けサービスを導入した。 iPhone向けの独自アプリをインストールした来場者は、劇場に入場するだけで出演者のメッセージによる限定の特典動画やデジタルクーポンの配布、オンラインキャンペーンとの連携など、映画コンテンツの楽しみ方を拡張する多彩なサービスが受けられた。読書促進、ビール半額、SNSの意外な活用法話題の新技術をショッピングセンターや映画館が集客に利用iBeacon活用事例0:32:21残り+5分0:32:21残り+5分映 画クーポン

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