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7Idea4U vol.202015 Marchデータベースマーケティングの基本 たとえば、顧客Aさんが同じ店の他の部門では従来通り買物をしているのに、特定の部門の商品を買わなくなった場合、この部門の担当マネージャーが、Aさんにクーポンを送付したり、アンケートをして原因を突き止めて解決するなど、部門外流出に責任を持つ。 これにより、顧客を満足させることに重きが置かれ、各部門が以前より顧客志向になる。 顧客カテゴリーごとに適切な特典を設定し、カテゴリー別のマーケティング活動を実施するためには、プログラムの成否を判断できる体系的な方法が必要である。 そこで参考になるのがアメリカ・テネシー州のマーケティング会社だ。同社では行ったすべてマーケティング活動の経過を、以下の4つの観点を含んだ報告書に記録している。①効果 このプログラムの財務的結果はどうであったか。同社は各マーケティング・プログラム間の比較的評価ができるフォーマットを使っている。②教訓 このプログラムから学んだこと。たとえば、10%引きは100円引きより効果があったなど。③次回へのアドバイス 翌年も同じプログラムを実施する場合、改善した方が良い点を今回の経験を踏まえて書く。④副産物 今回のプログラムから派生した、他のカテゴリーや商品でも使えそうなアイデアなど。 このような報告書が蓄積され、参照できるようになると、得難いマーケティング資産となる。 小売業にとって顧客カテゴリー・マネージメントは、直接的に顧客を理解できるようになる点で重要である。異なる顧客カテゴリーそれぞれに向けて商品を販売し、レスポンスを測定し、その変化と経済性を理解できるようになる。 そして、新たに得た知識を使って、さらに個々の顧客カテゴリーへの対応の効果を向上させていくことも可能になるのだ。            (編集部)プログラムの結果は次回への重要なアドバイスまとめ■顧客の情報は、購入金額ごとに分類した顧客カテゴリーを利用することで活用できる。■上位カテゴリーの離反、売上低下を防ぎ、下位の顧客を上位カテゴリーに上昇させることが重要である。■顧客カテゴリー・マネージメントは売場レイアウトから日常のオペレーションにまで組み入れられる必要がある。【Facebook】情報発信中!いつも「Fuji+ Facebookページ」をご閲覧いただきまして、誠にありがとうございます。本ページでは、不二グループの情報に加え、Idea4Uからのマーケティング情報やワークショップ・セミナーなどの活動報告を発信しております。皆様のご支援により、ページの「いいね!」数が100を突破致しました!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。PCアドレス→https://www.facebook.com/fujiplus.jp印刷をプラスに変えるプロモーションビデオ公開中!不二グループのプロモーションビデオが出来ました。スローガン「印刷をプラスに変える」をキーワードとした、会社の雰囲気や社員の仕事ぶりなど、不二グループがどんな会社か知っていただける内容になっております。是非ご覧ください!※下記アドレス・QRは外部サイト「Youtube」へリンクしています。http://youtu.be/_9JWKJN7lUMYoutubeサイト内でコメント・ご評価いただけると幸いです。是非こちらもよろしくお願いいたします。

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