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4Idea4U vol.202015 March 限られた予算で効果的なマーケティングをするためには、メディア融合が必要です。では、どのように行えばよいのでしょうか。その展開方法を、動画の利用を中心にご紹介します。 私はシステム開発の営業に携わり、いろいろなお客様とお話してきました。 その中で「見せたいウェブページを携帯でメニュー形式で簡単に出せるようにならないか?」との宿題を貰いました。この宿題の意味は今後の話への布石です。この命題をどのように解決するかを真剣に考えました。行き着いたのは、長いURLを簡単な数字に置き換え、かつ小項目(ランディングページ)を枝番で表現する、ということでした。 先ずはURLを数字で指定する為の画面を作り、そのメニューで小項目を表示できるようにしました。これは携帯用のアプリです。数字と出したいWebページの対応表を別で管理し、アプリ画面から数字を入れると、見せたいWebページにとぶようになっています。この方法の利点は、見せたいWebページ(コンテンツ)を何時でも変えられることです。 このアプリは北海道の丸山動物園で採用され、来園者が園内で動物を見る際にその動物に関する情報を簡単に見ることができ、大変喜ばれました。 しかし、携帯にアプリをダウンロードする事に抵抗感を持たれている方が多く、なかなか採用実績が伸びませんでした。そこでアプリをダウンロードしなくても携帯で同じ様に見られるように、QRコードから画面を表示する仕組みを開発しました。 これには二つのメリットがあります。一つは特別なアプリをダウンロードする必要がないこと。もう一つは、既に広まっているQRコードから欲しいコンテンツが出せることです。 今、一つのQRコードから、いくつものコンテンツが出せるようになったことと合わせて、コンテンツを簡単に何時でも変えられるようになりました。 今、情報伝達のツールとしての動画の有効性は改めて説明する必要はないくらいに、世の中には動画が溢れています。ところが、その動画を使ったマーケティングについては発展途上と言えます。動画の作り方やYouTubeへのアップ方法、YouTubeで検索されたときのSEO対策、動画作成時の構成のあり方など、どれも動画そのものをいかに作るかという点に重心が置かれています。これらの知識やノウハウは当然必要ですが、ビジネスで利用するにはもっと突っ込んだ取り組みが必要です。 それは、ターゲットである顧客に何をどのように伝え、かついかに顧客の次のアクション(資料請求や購買など)に結び付けるかということです。文章や写真、イラストなどを駆使してアピールしていますが、なかなか伝えきれていないのではないでしょうか。 顧客の立場からすると、様々な情報が溢れている中で、知りたい情報を簡単にまとめて知ることは非常に難しいと言えます。ネット検索である程度の情報は入手できますが、本当に知りたいものはなかなか見つからないのが現状です。皆さんも経験していることと思います。また忙しい中では長い文章は殆ど読んでもらえません。イラストなどで分かりやすくすることは有効ですが、これも読み解くのにある程度の集中力が必要です。 しかし、動画ならどうでしょう。動画は特集/販促に役立つPrint 2 Webメディア融合の具体的展開方法動画マーケティングのススメ動画を有効活用するための道具の誕生マーケティングにおける動画の有効性QRコード、ARと楽とびQRコードとの違い

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