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4Idea4U vol.182014 NOVEMBER 一瞬にして、同時に多くの人に知れ渡る放送。直接、手元に紙の形で届く新聞。近年、特にネットメディアにおいて、放送や新聞が衰退の一途を辿っていると騒がれているが、媒体として放送・新聞メディアは大きな影響力を持ち続けている。 影響力があるが故に、放送や新聞メディアに広告として出稿するとなると、ネットメディアに比べて多くの費用がかかる。また、広告を出稿しても、視聴者や読者はコマーシャルや広告を見るために視聴、購読しているわけではない。 しかし、放送・新聞メディアにあってネットメディアに無いものがある。それは長年の情報の蓄積と信頼、取材力である。インターネットにおける情報は、見る側に真偽の判断を求めることが多いが、放送や新聞は、基本的に所属する記者やスタッフが直接取材したものであり、多くの視聴者や読者はそこに信頼を寄せている。 広告としてではなく、放送や新聞に「純粋な情報」として、番組や記事に取り上げられることは、テレビコマーシャルや新聞広告よりも集客効果は大きく、さらに信頼も得られやすい。加えて、費用がかからないという大きなメリットがある。これはネットメディアにはない魅力である。そこで、どうすれば番組や記事に取り上げられるのかを実例を元に紹介する。 放送、新聞、そしてネットメディアに媒体としての価値がどれほどあるか。それは、年間にどれだけ広告費を集めているか(媒体別広告費)を見ることでわかる。バブル景気全盛の1990年は、新聞が8,471億円、テレビが1兆3,358億円、インターネットはゼロである。これが2013年になると、インターネットが4,462億円、新聞は3,878億円と半減しているが、テレビは1兆4,971億円とバブル期より売上を伸ばしているのである。 この数字だけを見ると、放送には確かに今でも広告媒体としての価値を見出すことはできるが、新聞はもう斜陽では? と思われるかもしれない。しかし、新聞は購読者の信頼が放送よりも大きいこと、年代によってターゲットを絞れること、地方では地元の情報を収集する手段がインターネットでは代替できないといった特徴がある。さらに、新聞を味方につけることは大きなメリットがあるが、それは後述する。 一方で、ネットメディアでは、地方の情報は発信しにくいという特徴がある。テレビにとって視聴率、新聞にとって発行部数が生命線であるのと同じく、ネットメディアはページビュー(PV)が売上を左右する。いかに多くの人に多くのページを見てもらうか。全国の誰もが興味をもち、クリックしたい気持ちに駆られる内容であることが重要になる。そのため、ネットで地域の情報に特化したサイトは生まれにくい。また、集客の活用においても、ネット上で完結するものには効果が見込めるが、リアルな集客という点では、放送や新聞のような大きな効果をネットメディアに期待するのは難しいのである。 放送や新聞に広告を出稿するのではなく、「純粋な情報」として取り上げられ、集客に繋げるためには、放送や新聞が何を求めているかを把握しなければならない。そこで、新聞事情にも明るい放送局の方に話を聞いてみた。 新聞の場合は、記事と広告が明確に区別されており、記事のように見せた広告でも「広告」と記され、読者は記事か広告かを判別することができる。広告で付き合いのある企業の記事を掲載することはあるが、基本的には記事は記事。ニュース性のあるもののみが掲載されている。 反面、テレビでは、飲食店や観光名所、宿などを紹介する情報番組や旅番組、特定の企業やお店を特集する番組などがある。これらで紹介されるものは、全てが「純粋な情報」というわけではない。広告出稿の「お礼」として番組で取り上げられるものもあれば、地方局で多いと言われているが、最初から広告としての露出を前提とした情報番組風の広告番組も存在するそうだ。とはいえ、視聴者に番組全てが広告であると思われると、視聴率が下がって本末転倒になってしまう。既存メディアの活用法媒体別広告費推移 (「経済産業省 特定サービス産業動態統計調査」より) テレビの広告媒体としての価値は、依然として大きい放送・新聞メディアを活用し集客につなげる方法広告宣伝費ゼロで店の知名度も信用度もUP放送・新聞の広告媒体としての価値求められる「純粋な情報」とは

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